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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第八十七話 アシカ作戦
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              第八十七話 アシカ作戦
ティターンズとロンド=ベルの戦いの状況は他の勢力にも伝わっていた。とりわけ対岸の北アフリカでそれを見ていたネオ=ジオンはとりわけ強い影響を受けていた。
ティターンズの影響がなくなりそれまでトルコや中央アジアに向けていた兵力をネオ=ジオンに向けはじめていたのである。それはハマーンにもわかっていた。
「ギガノス地上軍もいなくなったことだしな」
ハマーンはトリポリに設けられた司令部において作戦を練っていた。そのテーブルの前にはメルカトル図法の地図が置かれている。
「安心して我等に兵を向けられるというわけか」
「おそらくは」
それにイリアが応えた。ランス=ギーレンやニー=ギーレン、そしてマシュマー達もそこにいた。
「兵力的には不利は否めないかと」
ランスが言った。
「確かにな」
そしてそれはハマーンも把握していた。
「火星の後継者達の援軍があってもだ。兵力的には劣っている」
「はい」
「そしてもう一つ懸念がある」
「それは」
「宇宙で新たな勢力が出現しようとしている」
「コーディネーターでしょうか」
「そうだ」
彼女はマシュマーの問いに答えた。
「あの者達の存在が明らかになった。これまでわかったことは彼等もまた強力な軍備を持っている」
「まさかあの様な者達がいるとは」
「強化人間なのでしょうか、彼等は」
今度はニーが問うた。
「コーディネートされているということは」
「原理的には同じようだな」
そしてハマーンもそう見ていた。
「ジョージ=グレンか。最初のコーディネーターと言われるのは」
「確か」
こうしたことも次第にわかってきていた。今ネオ=ジオンも他の組織もコーディネーターに対して急激に研究を進めていたのである。
「その者は人類の宇宙進出にはコーディネートする必要があると言ったそうだ」
「つまり強化ですか」
「全員がニュータイプになる。それがそのグレンという男の考えだったらしい」
「そして彼等はそのコロニーにおいて暮らしていたと」
「誰にもその存在を知られることなくな。地球圏への衝撃波も自分達で防いだようだ」
「かなりの科学力ですね」
それを聞いたイリアが顔を顰めさせた。
「我々に匹敵しますね」
「そうだ。その力は侮れるものではない」
「ハマーン様、その者達を放置していては」
マシュマーが声をあげた。
「いずれネオ=ジオンの理想に対して」
「焦ることはない」
だがハマーンはそれを宥めた。
「今彼等は特に行動を起こしているわけではない」
「しかし」
「放っておけ。それよりも他の勢力だ」
彼女は言った。
「今宇宙は更に混沌としてきた」
「はい」
「ティターンズにギガノスだけではない。バルマーやバーム等異星人の勢力もあ
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