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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第八十四話 海峡の戦い
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のか」
「それは」
「どうするんだ、戦えないというのならここを去らなければならないかも知れないぞ」
「馬鹿言わないでよ」
アクアはたまりかねたようにこう返した。
「私だって軍人なのよ」
「ああ」
「命令には従うわよ。そして相手が先生でも戦ってみせる」
「それでいいんだな」
「いいわよ。それも覚悟して軍に入ったんだから」
「そうか。じゃあそれでいい」
ヒューゴはそれを聞いて頷いた。
「少し手伝ってくれ」
「何を?」
「ガルムレイドの修理だ。次の戦いまでにやっておかなくちゃいけないからな」
「アレッ、もうなおったんじゃないの?」
「細かいところはまだだ。そこを少し見てくれ」
アクアは技術将校でもあるのだ。パイロットは本来の職務ではないのである。
「仕方ないわね」
そうは言いながらもヒューゴについて来た。
「何処がどう悪いの?」
「操縦がな、どうも」
こうして二人は修理にかかった。そしてガルムレイドの整備を行なうのであった。
ヒューゴとアクアがナデシコの格納庫で色々とやっているその頃グランガランではショウが難しい顔をしていた。
「どうしたんだ、一体」
そんな彼にニーが声をかけてきた。
「次の戦いで思うところがあるのか?」
「少しな」
ショウはそれに応えた。
「ジェリルのことなんだが」
「あの赤い髪の女かい?」
レッシィがそれを聞いて言った。
「まああたしも髪は赤いけれどね」
「そういえばそうだな」
キャオがそれに頷く。
「赤い髪の女は気が強いっていうよな」
「いや、あの女はそれどころじゃないよ」
だがレッシィはここでこう言った。
「あれは。狂気の一歩手前だね」
「また大袈裟な」
「いや、決して大袈裟じゃない」
ショウの顔が引き締まった。
「あの時のジェリルは。本当におかしかった」
「おかしかったのか」
「ああ。あのまま行けば何が起こるかわからない」
「俺達はそんな奴の相手をしに行くってわけだな」
「ああ」
凱の言葉に頷いた。
「何が起こるか本当にわからない」
「その何かがわからないっていうのも無気味ね」
カナンの声は冷静だったが顔は深刻なものであった。
「鬼が出るか蛇が出るかってところかしら」
「出来るなら蛇がいいな、俺としては」
「その蛇が何十メートルもあったらどうするのよ」
「それだと御勘弁を」
「ったく。キャオは気楽ね」
アムはそう言って呆れた声を出した。
「まあそれが俺だから」
「けれど今回はそうはいかないかもよ」
「ううん」
「とにかくギリシアではそのジェリルって女に注意だな」
「ええ」
皆ケンジの言葉に頷いた。
「何が起こるかわからないのならあらゆるパターンを想定しておく」
「それにないことが起こったらどうするんだよ」
ナオ
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