暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第六十一話 砂漠の狼
[19/19]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
ただろう。だがそれだけではなかったということだ」
 ハマーンは寂寥感を感じさせる声でこう述べた。
「それが死に場所を求めていた、ということですか」
「そういうことだ」
 そしてその声のまま述べた。
「その結果だ。本望だっただろうな」
「そして我々が得たものは」
「時間だ」
 ハマーンは一言で言った。
「時間を得た。何よりも貴重な時間をな」
「それではこのままダカールへ」
「陸と。そして」
「海から」
「そちらの用意もまたできているな」
「無論。そして彼等も来ます」
「くれぐれも言うがダカールは傷つけるな」
「はっ」
「ミネバ様が入られる場所だ。市民達にも危害を加えるな」
「市民達もですか」
「今はネオ=ジオンの評判を落とすわけにはいかんのだ」
 ハマーンはここでは政治的な判断を下した。
「ダカールで以前何があったかは知っているな」
「シャア=アズナブルの演説ですか」
「そこでティターンズの毒ガス使用が暴露された。それにより彼等は信頼を失った」
「そして地球圏の掌握を果たしたものの結局は」
「支持を得られず今に至る。ああはなりたくないであろう」
「はい」
 これにはランスもニーも頷いた。彼等とてむざむざと自分達の信頼を落とすような真似はするつもりはなかった。
「そういうことだ。わかったな」
「はい」
「了解しました」
「では行くぞ。速度をあげよ」
 ハマーンは軍の速度をあげさせた。そしてダカールに向かっていた。
 ロンド=ベルとネオ=ジオンのダカールを巡る攻防は続いていた。両者は互いの信念と誇りをかけてアフリカの砂漠において干戈を交えるのであった。

第六十一話   完


                                     2005・12・19


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ