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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第六十一話 砂漠の狼
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々とあった」
「足の引っ張り合いとか?」
「それはチャイ=チャーだけだったな。むしろギワザの動きの方が気になった」
「ギワザの」
「あいつには気をつけた方がいい。何かを企んでいる」
「企んでいるって何を」
「そこまではわからないが。十三人衆のメンバーに何かと声をかけていた」
「ふうん」
「フル=フラットとも接触を持っていたらしい。明らかに何かを考えている」
「謀反でも起こす気かしら」
「それはあるかもな。あいつは野心家だ」
「野心家ねえ。あの小心者だ」
「小心者でも野心は持つさ。それに釣り合うかはともかくな」
「きついね、その言葉」
「冷静に言っているだけさ。あたしの見方でね」
「それがきついのよ」
「あたしはああした男は好かないんだよ。ネイがどうして惚れてるかまではわからないけれどね」
「あの二人もね。あのままいくとは思えないけれどね」
「それはどうしてだい?」
「ギワザってさ、自分勝手な奴じゃない」
「ああ」
「そんな奴が。最後までネイを信じられるとは思えないのよ」
「それもそうだね」
「それかあいつ自身が負けるかだね。あいつじゃポセイダルには勝てないわよ」
「勝てはしなくてもいいところまではいくかもね」
「結局はそれ止まりだと思うけれどね」
「きついな、アムも」
「あんたに習ったのよ」
 笑いながらそう返す。
「それじゃあ今度は声が似てるってよく言われるプルちゃん達に習って」
「お風呂に入るんだな」
「ええ。あんたもどう?」
「そうあな」
 レッシィは少し考えてから答えた。
「そうさせてもらうか。では行こう」
「まずはサウナで汗をかいてね」
「おい、おじさん臭いな」
「それが気持ちいいのよ。テュッティさんだってそう言ってるじゃない。美容にもいいって」
「美容にもか」
「あんたもそのでかい胸をちょっとは引き締めたら?そうしたらダバにももてるかもね」
「フン、じゃあそっちはその胸を大きくさせるんだな」
「言われなくたってもう大きくなってるわよ」
「それじゃあそれをお風呂で確かめさせてもらうか」
「望むところ」
 そんな話をしながら二人も風呂場に向かった。こうして戦士達は束の間の休息を楽しむのであった。

 この時ハマーン率いるネオ=ジオンの本隊はサハラ砂漠を大きく迂回してダカールに向かっていた。その後方の本陣にグワダンがいた。
「そうか、青の部隊がか」
「見事な最後だったとのことです」
 ハマーンはランス=ギーレン、ニー=ギーレンの二人から戦いの報告を聞いていた。
「彼等は死に場所を求めていたのだ」
 ハマーンは報告を聞いた後でこう呟いた。
「死に場所を」
「そうだ。だからこそ我等に協力を買って出たのだ」
「ダカールに行く為ではなく」
「それもあっ
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