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学園黙示録 Highschool Of The Dead 〜壊れた世界と紅の狼〜
壊れていく世界と壊していく狼
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範囲重視じゃなくて、密度が高い場合は強いな」
「確かに………<奴等>の密度が高い時には強いけど、吹き飛ばすにはちょっと向かないか」
「どういうことだよ、平野?」
「いいかい、小室。ショットガンには二種類の弾があって、通常は複数の弾が発射される一般的な散発銃(ショットガン)。小室が持っているヤツだね。だけど、広範囲というメリットを捨てて、破壊力に特化された散発銃(ショットガン)が蒼騎の一発弾(スラッグ)だ。このタイプの弾は、広範囲に弾をばら撒くことは出来ないが、その分一発の弾が大きくて、破壊力が凄いんだ。人間の身体を真っ二つに出来るほどの破壊力がある。………だけど、先程も言ったようにメリットをほとんど捨てて、極限まで破壊力に特化されているから使う人はあまりいないんだ。クセのある弾だからね」


平野は、孝に分かりやすく説明してくれた。
さすが、インストラクターに教えてもらった事だけはあるな。


「でも、蒼騎のタイプもそれほど弾数が入らないんじゃ………?」
「あ、その辺は改造して、最大八発を十二発まで弄くったから、問題はない」


キャッ………キャッ………!!


下から聞こえてくる女性陣の楽しそうな声。


「さすがに騒ぎ過ぎなんじゃ………」
「別に構わねぇだろ。一番うるさいのが、あそこにあるんだからよ」
「確かに、こっちの通りにはまだ<奴等>はいないな。あっちの通りは酷いけど………」


孝はベランダに出て、双眼鏡で床主大橋を覗く。
すると、孝がテレビを付ける様に促してきたので、俺達はテレビに注目した。
〜真紅狼side out〜


〜麗side〜
真紅狼達は、二階で装備を整えている間に、私達女性陣はお風呂に入っていた。


「くうぅ、先生、おっきい!!」
「うん、よく言われるのよ〜」
「くやしいぃぃ〜〜」
「そういえば、宮本くん。蒼騎くんと二人っきりだったわけだが、どんなことがあったかい?」


毒島先輩が別行動していた時のことを訊ねてきた。
それなりに合ったが、まぁ、話しても大丈夫よね。
私はたった一日ではあるが、私と真紅狼が体験した内容を皆に話した。
もちろん、真紅狼が転生者であることは除いてだ。
すると、皆は突然黙ってしまった。


「ど、どうしたのよ、一体?」
「いや、蒼騎くんは“生者”を殺めたことから、罪悪感を背負ってるのではないかと思ってね」
「そうよ。あの蒼騎でも“人”を殺せば………「ちょっといいかしら? 宮本さん」………静香先生?」


静香先生が、突然深刻な顔で、沙耶の声を遮った。


「先生、どうしたの?」
「蒼騎くんが人を撃つ時、どんな表情をしてた?」
「うーんと、至って普通でしたよ?」
「………苦しそうな表情とかま
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