暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0073話
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ん。確かに急に呼び止めてというのは失礼でしたね」
「いや、気にしなくていい。それよりも飛行機のキャンセル待ちをしたいので時間にあまり余裕がないんだ」
「時間を取らせてしまって申し訳ありませんでした」

 謝ってくるリョウトへと軽く手を振り、そのままその場を後にする。
 後ろではラングレー基地に行くとかで相談をしているが、もちろん現在は関わるつもりがないのでそのままスルーさせてもらう。
 ……ただ、ヴァルシオン改・タイプCFは趣味的に出来れば手に入れたい機体ではある。もっとも、ここで俺が手に入れてしまったらOG外伝で起きるODEシステムの騒動にどんな変化があるか分からないし、無理をする必要はないか。





 空港でキャンセル待ちをしていると、ネットのニュース系HPでイスルギ重工の保安課長が逮捕されたという記事がアップされていた。どうやらリオンタイプのパーツを横流ししていたらしい。
 これってあれだよな。クスハが人質に取られた奴。先程別れたばかりのリョウト達が首を突っ込む事件だ。

「ベーオウルフ、いやこちらではキョウスケ・ナンブか」

 こちらに転移してくる時に戦ったあの異形の巨人を思い出し、背筋がヒヤリとする。正直、もう2度とあんな敵とは戦いたくない。ないのだが……このまま原作通りに進んだ場合は遅かれ早かれアインストとは戦う事になるのだろう。

「失礼します、アクセル・アルマーさんでしょうか?」

 考え事をしていたのが悪かったのか、いつの間にか近くに来ていた男に唐突に声をかけられる。しかもこの世界に来てからは誰にも名乗った事のない名前で。

「……お前は?」

 場所が空港という事で手持ちの武器はない。だが、幸いな事に俺には空間倉庫という便利極まりないものがある。
 ズボンのポケットに手を入れて、そのまま空間倉庫からあちらの世界のテロ組織から手に入れたデリンジャーを取り出す。空港という人が大量にいる場所だが、幸いこのデリンジャーはテロ組織が使用していただけに消音性能が非常に高い、主に暗殺用の代物だ。周囲にこれだけの人がいる中でなら発砲音はまず間違いなく喧噪に紛れる。
 だが、そんな俺の警戒を気にもしていないようになんの躊躇もなく俺に近づき用件を話し出す。

「私はイスルギ重工からの使いです」
「イスルギ重工から?」

 ちらりと先程までイスルギ重工の保安課長が逮捕されたという記事が載っていたPDAへと視線を向ける。

「何か?」
「いや、イスルギ重工の保安課長がリオンの部品を横流しして逮捕されたとネットに流れていたんでな」

 その言葉を聞き苦笑する男。だが、苦笑をしているのだがその目には何の感情も現れていない。なんと言うか、量産型Wのように無機質なロボットをイメージさせる男だな
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