暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0073話
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へと近づいてくる。その様子を不思議そうに見ていたリオ・メイロンもまた、リョウトの向かう先にいる俺を見て驚愕の表情を浮かべる。
 原作組との距離は10m程あったが、リオの口が俺の方を見て『リョウト君?』と動いたのを見てしまう。
 そう言えばリオも念動力持ちか。それが俺の中にあるリョウトの念動力と共振でもしたのか?

「すみません、ちょっといいですか?」

 そんな事を考えていると、近づいてきたリョウトに声を掛けられる。
 ここは逃げの一手か? いや、ここで逃げると何か後ろ暗い事ありますと言ってるようなものだしな。まぁ、実際後ろ暗い事はあるんだが。

「何か?」
「あの、不躾ですが僕と以前どこかで会った事ないでしょうか?」

 あっちの世界では死体のリョウトと出会ってるし、こっちでもホワイトスターから脱出した時に機体越しにではあるが会ってるな。……いや、ホワイトスターの時はASRSを展開していたからあっちは気が付いていないか。

「いや、初対面だと思うが。何か心当たりでも?」
「いえ、でも貴方を見た瞬間に何だか妙に懐かしい思いがしたんです」
「リョウト君、その人とは知り合い?」

 リョウトと話していると、そこにリオもやってくる。その2人がこちらに来たものだから、他の面々もこちらへと近づいてくる。

「えっと、多分初対面だと思うんだけど……既視感っていうのかな。そんなのを感じたんだ」

 リョウトの話を聞き、リオが俺の顔を何か確かめるように見つめてくる。

「既視感、ね。実は私もこの人の顔を見た時に感じたんだけど……どこかリョウト君に似てるのよね。もしかして生き別れの兄弟って事ないかしら?」

 ……さすが念動力者、鋭い。いや、この場合は女の勘が鋭いと言うべきか?
 確かに俺の中にあるリョウトの念動力の事を考えれば、生き別れの兄弟というのもあながち的外れな意見ではない。

「いや、俺は元々兄弟がいないし。それ以前に俺と彼を見てどこか似てるか?」

 リョウトと俺では髪の色から顔立ちまで、似ている所は殆どないと言ってもいいだろう。まぁ、スパロボの世界なんだし兄弟で髪の色が違うくらいは普通にありそうだが。

「顔立ちは全然似ていないんだけど、何て言うのかな、印象? そう、2人から受ける印象が似ているのよ」
「うーむ、俺には似てるとは思えないが」

 リオの言葉に口を挟んできたのはカイ・キタムラだった。確かにリオとリョウトが俺に感じている感覚が念動力によるものなら、念動力の素質がないカイには理解出来ないだろう。
 だが、このままここでこの面子に顔を覚えられるのはちょっと面白くないな。さっさと退散させてもらうとするか。

「悪いが、俺にも用事がある。そろそろ行ってもいいか?」
「あ、すいませ
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