暁 〜小説投稿サイト〜
ゲームの世界に入った俺は伝説のサムライになりました。
プロローグ
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たら単位を出来るだけとって家族で旅行に行ったのかもしれない。
仕方がない事だと思い、連絡は彼女が帰ってくるまで待つことにした。
さて、俺も春休みになってしまえば家族は弟以外いなくなるわけで余裕でオタクライフをエンジョイできる。
なぜなら弟は俺と同じゲーム廃人だ、必ず部屋に引きこもる。
だから俺がオタクであることに気づく可能性はかなり低い。
俺は意気揚々と自宅に帰り、この間から地味にプレイしている『ギャスパルクの復活』をプレイする。
レベルもまだまだだから、この春休みで攻略してやる。


そして3月20日の現在

ふ〜む、難しい……。
徹夜に徹夜を重ねてプレイしているが、かなり難しい。
春休み前の50レベルが今や廃人クラスのレベル100を超えた俺だったが現在やっている
クエストが難しい。

俺が現在やっているクエストは高レベルのキャラクターのみが受けることの出来る
クエストで『伝説の壬生一族を探せ!』である。
このイベントクエストに成功すると報酬としてサムライ専用の技術書『無明神風流殺人剣』と
大太刀『真・村正』が手に入るのだ。
だが、モンスターを倒しながら大陸を回っているのに未だ壬生一族が見つからない。
そろそろ諦めて別のクエスト受けようかな?
そう思った時だ。森の中を進んで居たら目の前に小屋のような物を見つけた。
NPCの家か?
とりあえず気になった俺は、小屋の中に入る。
すると………。

『クエストクリア』

『真・村正』と『無明神風流殺人剣』の技術書を報酬として手に入れました

と、画面に大きく表示された。
え……マジで?
伝説と言われているのだから城のような所に居ると思っていたのに……。
正直思いもよらない所でクリアしてしまったので嬉しいやら突然のクリアに戸惑うわ
感情がごちゃごちゃしていて素直に喜べない。

まあ、いいや。一旦バックアップ用のデータに上書き保存して。
さっそく、技術書を読んで無明神風流殺人剣を覚えよう。
セーブした後、持ち物のコマンドを選択して技術書を使用する。
すると注意書きが出てきた。

『無明神風流殺人剣を覚えると他の技が使用不可能となります。よろしいですか?
はい・いいえ』

もちろん『はい』を選択する。

『無明神風流殺人剣を覚えました。

『みずち』を覚えました。

(しん)を覚えました。

奥義・朱雀、玄武、白虎、青龍を覚えました。

最終奥義・黄龍を覚えました』


ふむ。どうやらこの技術書は技ではなく流派の技術書の様だ。
簡単に解釈すると専用職のみが覚える事の出来る技を技術書にまとめた感じなのだろう。
そう思って画面を見ていると、NPCが話しかけてきた。
こちらから話しかけないと反応しないNP
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