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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
凱旋→パレード→お家騒動→脅し→そして祝賀会…何、この順序?
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は僕の親友であるオルテガの敵か?」
この状態を見せられて『敵』と言うヤツが居れば、そいつは絶対に大馬鹿だ。
ナールだったら言うかもしれないわね。

「自らの命も省みず、世界の危機を救う為、単身旅立ったオルテガに対し、責任問題を持ち出して、彼の自由意志を奪うのであれば、キサマは僕の敵と見なす!」
ドラゴンの杖で王様の顔をグリグリしながら脅す、この素敵紳士は私のお父さんです!

「ま、まぁ待て………べ、別にオルテガの自由意志を奪うつもりなどない…ただ、娘を孕ませたのだから、責任を取って…ぐは!」
ダメよ王様…脅しモード(やくざモードとも言う)の時のお父さんに正論を言っても、余計怖い目に遭うだけなのよ。
胸ぐらを掴まれ、軽々と持ち上げられる王様…可哀想に(笑)

「理解して無いようだから教えてやる。キサマらが国家の威信と総力をかけても倒せなかった大魔王を倒したのは、今此処にいる僕等なんだぞ!キサマら国家より強い僕等が、何故キサマらに従わねばならないんだ?キサマら全員を殺して、僕等で新たなる国家を創り上げたっていいんだぞ!精霊神ルビスは僕等の味方だし、敵対するキサマらなんぞ物の数ではないのだから…」

嘘ね!
お父さんがそんなめんどくさい事を進んでやるとは思えないわ。
まぁ…連中には分からないだろうけどね。

「わ、分かった!ワシ等はお前等の敵ではない!ほ、本当だ…信じてくれ!!」
「ほう………言っておくが、中立も敵と見なすぞ…」
王様必死(笑)
2メートル程持ち上げられた状態で、半ベソかいて命乞いしてるわ。

「み、味方だとも!オルテガを始め、お前等皆ラダトーム王家とは味方だ!」
言質取ったね!
家臣の皆さんも、一斉に頷き敵対心が無い事をアピってます。

「う、生まれ来るワシの孫の父親として、ラダトームで暮らしてくれれば文句はない!そ、そうだろローリア!?」
「はい、お父様!私はオルテガ様がお側に居て下されば、他に何も望みません!」
よし、一件落着よね!

「どうよ…納得させたゼ!ワイルドだろ〜」
王様を投げ捨て、私とお母さんの肩を抱きながら皆さんの下に戻るお父さん…うん、ワイルドですぅ!

「何が『プランB』ですか…脅しただけじゃないですか!」
「プランBの『B』は『暴力に訴える!』の『B』だ!」
おぉ…偽り無いじゃん!

「………か、母さんもマリーも、あんまり父さんの馬鹿な行動に付き合わないでくださいよ!」
「あらティミー…馬鹿だけど正しいわよ」
「そうよお兄ちゃん!極めつけの馬鹿だけど、お父さんは正しいのよ!」

非常識な父親と、それに同調する母妹(かぞく)にガックリと項垂れるお兄ちゃん…でも、
「…ふふ…ふふふ…あはははは!」
同じ気持ちのお兄ちゃんは、我慢出来ずに笑
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