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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
捜し物は何ですか?
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コタであれば、『太陽の石』捜索に役立つかもしれないのだ!
その事をカンダタとモニカは、みんなに説明する…
アルル達も希望が見えた様で、一応に喜んでいる。

しかしリュカだけが渋い顔でカンダタ・モニカを睨んでいる。
「な、何だよ旦那…何か問題でもあるのか?」
「問題…?あるだろ…そいつは罪人として投獄されてるのだぞ!勝手に牢から出す訳にはいかない!それに………」
リュカはバコタに協力させる事に些か反対な様子で、更に何かを言いかけたのだが黙ってしまった。

「それに…何だった言うんだい?」
歯切れの悪いリュカに、苛つくモニカ…
「…いや…何でもない。………協力させるなら王様に許可を貰った方が良いよ」
だが、結局何も言わずに黙る。
一人真剣な表情で何かを考えている様だ。


早速アルル達は、ラダトーム王に城下の警備隊で囚われているバコタを、一時的に解放する様に頼み込む。
無論、即答で許可は貰えず、罪人を解放する事への懸念と、世界を平和に導く事への協力とで問答となる。
だがリュカの一言で事態が動く。
「もう良いじゃんアルル…コイツ等は世界が滅ぼされても、盗人一人を逃がす方が嫌なんだよ!物事の大小が見えてない愚か者共なんだ!救う価値無いね…」

「ぬぅ…そ、そこまで言うのなら、万が一逃がし再度盗みを行ったら、その分の被害を全額支払って貰うぞ!それで良ければ罪人の解放を許可しよう!」
流石の王様もリュカの暴言が腹に据えかねたらしく、ムキになって提案をしてしまう。
逃がした場合の被害額の全額補償…
盗まれた金品の金額だけではなく、バコタが反抗に及び破損させた物品の補償…更には、警備等への補償など、酷い言い方をすれば幾らでも請求出来るのだ。
冷静に考えれば、こんな分の悪い賭けに乗る様な者は居らず、大人しく引き下がるはずなのだが…

「うん。それで良いよ」
リュカは引き下がるどころか、軽い口調で受け入れる!
王様や側近等だけでなく、アルル達までもが驚き固まる中、リュカはさっさと踵を返し出て行ってしまった。


慌てて追うアルル達。
リュカに追いつくや、周りを気にすることなく大声で叫ぶ。
「リュカさん、何を考えてるんですか!!?もし逃がしでもしたら、私達は大魔王討伐所じゃ無くなるんですよ!」
「そ、そうよリュカ!今からでも間に合うから、王様に謝って取り消して貰いましょう!」
「ごめんなさいお父さん…私が変な情報を得た為に…今回は無茶が過ぎるわ!冷静になって次の手を考えましょうよ…ね!」
アルルは勿論…妻も娘も…皆がリュカを説得しようと試みるが、彼は聞く耳を持たずに突き進んで行くのだ。
「大丈夫、大丈夫!」
分かっているのかいないのか…
何時もと変わらぬ口調と表情で言い放つリュカ。
城下に出てもそれ
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