第九話 蛇の力その九
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そだ」
「はい、だからこそですね」
「俺は人として最高のことをしに行く」
即ちだ。期待に応えるというのだ。
「そうしていく」
「では」
「また会おう」
宗朗達にも別れを告げる。そうしてだった。
天道はサルを出た。その背を見てだ。十兵衛が言った。
「天道さんって凄い人だよね」
「器はあるな」
幸村はここで響鬼を見て述べた。
「響鬼とはまた違った意味で」
「彼も多くのことを経てきたんだ」
そうだとだ。彼は話すのである。
「それでなんだよ」
「経験が人を大きくする」
今度は慶彦が言う。
「僕もそうした意味では経験を積まなければならないか」
「お兄様も変わりましたね」
千姫はその兄の言葉について問い返す。
「何か人として丸くなりました」
「ははは、僕も色々あったのかな」
「そう思います。それではです」
「食べましょう」
明日鬼がここで彼等に話す。
「この世界の食べ物を」
「後で和菓子も食べましょう」
あきらも笑顔で話す。
「立花のお菓子は絶品なんですよ」
「私達もお店なんです」
「父も一緒にいますから」
その立花姉妹の言葉である。
「サルの次は立花にいらして下さい」
「是非共」
「はい。じゃあそうさせてもらいます」
宗朗が笑顔で応えてだった。そのうえでだ。
彼等は一つの戦いが終わったことを祝ったのだった。そうして今は美味い食事を楽しんだのである。
第九話 完
2011・10・2
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