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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第99話:シュミット3佐と高町1尉の一日
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「いいよ」

「ありがと」

なのははもう一度にっこり笑うとキッチンへと入った。
俺は茶碗に炊きあがったご飯をよそう。
茶碗をそれぞれの席に並べ終わったところで、
着替えたヴィヴィオが寝室から出てきた。

「おはよう、ヴィヴィオ」

「おはよう、ママ」

エプロンを外したなのはがヴィヴィオと朝の挨拶を交わし、席につく。

「じゃあ、食べようか」





朝食と準備を終えると、車でまずはアイナさんの家に向かう。
そこでヴィヴィオをアイナさんに預けたら、
なのはと俺はアースラのある港湾地区へと向かう。
アイナさん宅からアースラまで約30分のドライブの間、
俺となのははくだらない世間話から仕事の話まで、いろいろなことを話す。
家ではヴィヴィオがいるので、俺にとってこの行き帰りの時間は
貴重ななのはとの2人きりの時間であって、
・・・まあ、楽しみにしている時間だ。

アースラに着くと、俺となのははメインハッチを入ったところで別れる。

「じゃあ、また夕方にね」

「おう。じゃあな」

なのはと別れた俺は副長室に向かう。
副長室に入り端末を立ち上げるとメールを確認していく。
最近は隊舎再建工事関係と物資購入に関するメールがほとんどで、
処理するのにも結構な時間がかかる。
2時間ほどかけてメールの処理を終え、コーヒーでも淹れて少し
休憩しようかと思っていたところに通信が入った。

「ゲオルグくん、今ええか?」

開いたディスプレイにははやての顔が映し出されていた。

「かまわないよ。なんだ?」

「ちょっと相談したいことがあるから、私の部屋に来てくれへん?」

「今か?」

「うん」

「了解、すぐ行く」

「おおきにな。ほんならまっとるから」

俺は通信を切り、端末を抱えて副長室を出ると、隣の艦長室に入った。

「来たぞー」

「うん。メンツがそろうまで座って待っとって」

はやての言に従ってソファに座って待っていると、フェイトとなのはが
そろってやってきた。

「あ、ゲオルグくんだ」

「ほんとだ。ゲオルグも呼ばれてたんだね」

そう言いながらなのはは俺の右隣に、フェイトは俺の向かいに座る。

「ごめん、ちょっとまっとってな」

「ゆっくりでいいよ、はやてちゃん」

なのはの言葉に頷き、はやては端末に向かう。
なのはの方をちらっと見ると、左手に光る指輪が目に入る。

「なのは。仕事中は指輪外したほうがいいんじゃないか?」

「えっ?!外さないよ。訓練中はさすがに外すけど」

「そっか。まあ、引っかけて怪我したりすんなよ」

「うん。心配してくれてありがと」

そう言ってなのははに
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