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仮面ライダー エターナルインフィニティ
第七話 義の戦その五
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「それでなの?」
「まあ確かに僕達蝙蝠だけれど」
「それでもなんだ」
「いえ、もっと根本的な問題です」
 かつより大きなことだとだ。茶々丸は話す。
「僕達の心が人間のものかというと」
「完全に猫だからな、俺達」
「その通りだにゃ」
 まさむにゃとにゃんぱいあもこのことには頷く。
「猫として生きて好き勝手やって」
「それで人間というのもにゃ」
 また違うのではないのか、二匹もこのことに気付いた。
 そしてだ。彼等はこう言うのだった。
「それじゃあ猫としてか」
「考えてもいいにゃ?」
「兄上は吸血猫ですが猫は猫です」
 自分の兄はそうだというのだ。
「そのことは変わりがありません」
「ただ血や苺が好きなだけにゃ」
 にゃんぱいあも言う。
「それだけにゃ」
「はい、その通りです」
「まあ猫だから人間だからじゃなくてな」
 まさむにゃは茶々丸に続く形で言った。
「俺達は俺達でいいか」
「そうだにゃ。少なくとも僕は不自由していないにゃ」
「そうです。ただあのスサノオに見られているという点で」
 それならばだというのだ。
「僕達はもう人間とも考えられます」
「僕達が人間?」
「スサノオは人を見る神ですから」
 そのだ。彼に見られているということから出る答えだった。
「ですからそれも」
「ううん、何か難しいにゃ」
「特に難しく考える必要はありません」
 それはないとだ。茶々丸は兄に話した。
「そのまま考えればいいんですよ」
「そうにゃ?」
「そうです。十兵衛さんもです」
「十兵衛もなの」
「そうです。あくまでありのままです」 
 茶々丸はまた十兵衛に話す。
「考えられていいですから」
「ううん、それじゃあ?」
「それじゃあ?」
「今度は何なんだ?」
「十兵衛お腹空いた」
 十兵衛が今思ったことはこのことだった。このことを言ってだ。
 早速だ。にゃんぱいあ達に提案した。
「だから皆で何か食べる?」
「そうですね。ここはですね。
 にゃてんしは宙に浮かび寝転がり煙草を吸いながら述べる。
「デザートにしますか」
「デザートかよ」
「はい。お菓子でも食べますか」
「お菓子よりもさくらんぼがいいにゃ」
 にゃんぱいあはそれがいいと主張してきた。
「紅いものがいいにゃ」
「紅ですか。いいですね」
「それがいいにゃ」
「ではそうしましょう」
 気紛れな感じでだ。にゃんぱいあの言葉に頷いてだ。
 にゃんてんしもいいと答えた。ここでだ。
 彼等のところにだ。宗朗と明日夢が来て声をかけてきた。
「ああ、君達ここだったんだ」
「十兵衛さんもおられますね」
「うん、何?」
 十兵衛は二人に顔を向けて応える。
「何かあったの?」
「いや、丁度おやつの時間だから」
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