第七話 義の戦その四
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「天界にいまして」
「天界って?」
「その神様がいる世界で」
「あっ、何か基督教の?伴天連の人達が言う」
「そうなんですよ。そこにいまして」
「じゃあ本当に天使なんだ」
「はいそうです、ですから」
ここからがだ。にゃんぱいあの本題だった。
その顔に黒いものを帯びさせてだ。彼は言った。
「僕にですね。お魚なり鶏肉なりを何時でもたっぷりと」
「っていい加減にしておけよ」
しかしだ。そのにゃてんしをまさむにゃが注意してきた。
「御前いつもそう言って誰かに悪さしてるだろ」
「はて、そうでしょうか」
「そうだよ。全く仕方のない奴だな」
「何しろ僕は天使ですから皆崇めなくてはいけないのですよ」
「けれどその行いのせいで」
茶々丸はにゃてんしに対しても鋭く容赦がない。
「天界にいられなくなったんですよね」
「全く。天界も心が狭いですね」
「御前は幾ら何でも日頃の行いが悪過ぎるんだよ」
まさむにゃはにゃてんしに対して一番容赦がない。見ればカツオはそのまさむにゃの後ろに隠れてがたがた震えている。そんな状況だ。
そんな中でだ。毛利君と小森君が十兵衛に尋ねた。
「それでいいかな」
「僕達周りを見てきたけれど」
「何かわかったの?」
「うん、周りは平和だったよ」
「特に怪しいところばなかったよ」
「そうなの」
二匹から話を聞いてだ。十兵衛は。
目を何度かしばたかせてからだ。こう言った。
「じゃああの娘何処に隠れてるのかな」
「多分ですけれど」
茶々丸がその十兵衛に話してきた。
「その人達こちらの世界にはいませんよ」
「じゃあ茶々丸ちゃん達の世界にいるの?」
「いえ、そこでもありません」
彼等の世界でもないとだ。茶々丸は話す。
「そこにいれば大騒ぎになりますから」
「あんな人が出て来たら」
「そうです。それこそ大変なことになります」
それだけの騒ぎになってしまうというのだ。
「とはいっても響鬼さん達の世界でもなく」
「それじゃあ何処なの?」
「あの人達の世界ですね」
茶々丸は自分に顔を下ろしてきている十兵衛の顔を見上げて話す。
「スサノオさん達の」
「そこにいるの」
「はい、そこから僕達を見ているんです」
そうだというのだ。
「そうして何を仕掛けようかと考えているんです」
「僕みたいににゃ」
にゃんぱいあは自分のことから述べた。
「人が何をするのかを見ているにゃ」
「そうですね。兄上の仰る通りです」
「やったにゃ、僕の予想が当たったにゃ」
「いえ、もうこれは仮面ライダーの皆さんに御聞きしてますから」
兄に対してもだ。茶々丸は容赦がない。
「十兵衛さん達も見ていますよ」
「十兵衛そんなにじろじろ見られるの好きじゃないけれど」
「そうした
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