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スーパー戦隊超決戦
第八話 人の姿でその九

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「それもかなり」
「もう一目でわかるわよね」
 泉もそれはと言ったことだった。
「流石にね」
「丸わかりだよね」
「ドクターマンって」
「そうだね」
「私服か。しかしどんな私服なんだ」
 野々村はこのことが気になった。
「一体」
「想像出来ないよね」
「ああ、ドクターマンの私服か」
「マントとあの恰好がインパクトあって」
「それもかなりな」
「俺達みたいな服着るなんて」
 鈴樹は首を傾げさせつつ言った。
「想像出来ないよ」
「俺もだ、どんな服なんだ」
「正直普通の服を着ているとは想像出来ないな」
 虹野も言った。
「あの人だ」
「そうだよね」
「ああ、俺もそうだ」
 こう渡嘉敷に答えた。
「とてもな」
「そうだよね」
「ただ記憶をなくしていないか」
 虹野はドクターマンの今について話した。
「果たして」
「そうね、ギアの結末を聞いたら」
 夏目が応えた。
「それなら」
「そうだな」
「ええ、今はわからないけれど」
「記憶を失っていてもな」
 そうなっていてもというのだ。
「おかしくないな」
「ええ、そうよね」
「というかね」
 泉はここでこう言った。
「あの人あの時は自分自身をね」
「あっ、何かね」
 渡嘉敷もはっとなって応えた。
「失っていたね」
「それで死にに行った様な」
「そんな風だったね」
「ゼットとは全然違って」
 自分達の敵だった彼とだ。
「孤独でね」
「もう自分が誰かもわからなくなって」
「息子さんに何か言われても」 
 そうされてもというのだ。
「もうね」
「自分を見失っていて」
「死ぬ場所に行って」
「死んだ風だったね」
「そうだったわね」
「何かさ」
 鈴樹はまた考える顔で話した。
「あの人孤独だよね」
「そうだな」
 虹野もそれはと応えた。
「どう見てもな」
「最初からそんな感じで」
「機械が部下でな」
「それで最後になると」
「その機械も皆倒されてだ」
「そうなってね」
「最後はな」
「本当にね」
 まさにというのだ。
「完全に孤独になって」
「終わったな」
「そんな風だったね」
「孤独か」
「俺さ、一人でいるって怖いんだよね」
 鈴樹は眉を曇らせて話した。
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