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ハイスクールD×D〜赤龍帝と覇龍〜
第五話

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パキィンッ!

槍を掴んで潰すと、槍はガラスの様に砕け散った

「そう易々と殺させてたまるかよ」

「その籠手、神器(セイクリット・ギア)!? 一体どういうこと!? この街の保有者はあの子だけだった筈よ!!」

ほぅ、そりゃ良いこと聞いたな〜
つっても、単なる情報不足だよね〜? バカなの? 死ぬの?

「ほんっと、哀れだよアンタ。どうせクズみたいな妄言を真に受けてきたんだろ?」

「うるさい黙れ!! アンタなんかに何が分かるのよ!?」

堕天使は光の槍を何本も形成し投擲してくるが、最低限の動きで回避し、相手の懐を一気に詰める

「はいお馬鹿」

「しまっ――!?」

ドスッ!

腹部、それも鳩尾に重く深い一撃をねじ込む。

「グッ!?ーーケホッ」

相手は少しよろめき、血が混じっている唾を軽く吐いた

「まだまだ終わんねぇぞ?」

再び腹部に数発入れ、横顔にフックを入れようとしたが、光の槍を形成し眼の前を横切るが半身で躱す

「ハァ、ッハァ、何故、何故貴方が生きているの!? 悪魔なら光の槍さえ掴めない…貴方何者よ!?」

何者とな? まぁいいや、後にどうせバレることだろうし

「ん〜、取り合えず悪魔でもなきゃ天使でもアンタの種族でもない。言うなら、人間に近いね」

それだけを言い、終わりへと差し掛かる

「さて、こんな所で死にたくなきゃ条件がある…俺らに干渉、手を出すな。何もせずに此処から立ち去れ、いいな?」

首元に手刀を押し付け、声色を低くし問う

「クッ……良いわよ、退いてあげる…」

まるで苦虫を潰したような顔で俺を睨みつける

「……二度とその面見せるんじゃねぇ…」

俺はそう言い捨て、彼女が飛び去って行くのを見ていた……

「……胸くそ悪い再会、だったな」

空を見上げ、まるで誰かに語り掛けるように呟く

「…あー、何か俺が未練タラタラみたいな奴になってるな」

自分の事を皮肉を込めて言ってみるも、虚空にただ響くだけだった
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