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金木犀の許嫁
第五話 引っ越しの時その三

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「私やお姉ちゃんのお料理がお口に合えばね」
「いい」
「そう思ったわ、今ね」
「白華もお料理作られるけれど」
「そうなの」
「基本和食で」
 白華が作る料理はというのだ。
「洋食には苦手」
「白華ちゃんはそうなの」
「お母さんが和食得意だから」
 それでというのだ。
「そのお母さんからお料理教わって」
「和食が得意で」
「洋食は苦手」
「そうなの」
「包丁捌きと火加減はいいけれど」
 それでもというのだ。
「洋食の味付けが」
「苦手なのね」
「うん。特にオリーブオイルが」
 これの使い方がというのだ。
「どうにも」
「そうだったの」
「だから」
 それでというのだ。
「夜空さんが洋食して」
「白華ちゃんに教えたら」
「嬉しい」
「そうなのね」
「あと夜空中華も苦手だから」
 こちらの料理もというのだ。
「そちらも」
「和食は得意でも」
「そう」
「包丁と火加減がよかったら」
 夜空はそれならと答えた。
「大丈夫よ」
「そうなんだ」
「後はね」 
 それこそというのだ。
「味付けだけだから」
「味付け覚えたら」
「もうね」
「それでいい」
「そうだから」
 それでというのだ。
「別にね」
「心配することないんだ」
「そうよ」
 佐京に笑顔で話した。
「安心してね」
「それじゃあ」
「ええ。けれど白華ちゃんお料理出来るのね」
「あいつ言ってなかったんだ」
「ええと、不得意とか言ってた様な」
「それは謙遜だから」
 その実はというのだ。
「あいつあれで結構」
「お料理出来るのね」
「今言った通りに」
 和食だけだがというのだ、今は。
「そうだから」
「そうなのね」
「好きな味付けはお醤油とお味噌」
 この二つだというのだ。
「そちら」
「もう完璧ね」
「和食好きで」
「そうした味付けは得意なのね」
「けれどバターやオリーブオイルは駄目」
「胡椒や大蒜は?」
 夜空はそちらはと尋ねた。
「どうなの?」
「お肉を焼くのは普通」
 佐京はこう答えた。
「そちらは」
「そう、それならね」 
 夜空は佐京のその話を聞いて頷いて答えた。
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