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ドリトル先生とラーメン
第十幕その八

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「ああなっているんだよ、人のマナーを言う前に」
「それよりもだよね」
「人のふり見て我がふりなおせ」
「そうしないとね」
「人を批判したり嘲笑したりばかりで」
 それでというのです。
「実は自分が一番駄目で皆から忌み嫌われている」
「いるね、そんな人」
「そんな人がまともなるって滅多にないよね」
「もう最底辺にずっといて」
「どうにもならないままだね」
「そうした人がお店に入ってね」
 そうしてというのです。
「主義主張関係なくね」
「下品なことするよね」
「そうなんだよね」
「これが」
「ああした人になったらいけないよ。幸いここにはね」  
 ラーメン一座にはというのです。
「そうした人がいなくてね」
「よかったね」
「つくづくね」
「そのこともよかったよ」
「お陰で満足したよ、じゃあ帰ろうか」
 神戸のお家にというのです。
「今からね」
「うん、そうしよう」
「それで今度はね」
「僕達と一緒に行かないでね」
「王子かトミーと行くよ」 
 先生は笑顔で答えました。
「そうするよ」
「いやいや、違うから」
「そこで王子でもトミーでもないでしょ」
 すぐにチープサイドの家族が言ってきました。
「もうそこがね」
「先生駄目だから」
「そんな人決まってるじゃない」
 トートーも先生に言います。
「お一人しかね」
「日笠さんでしょ」
 ポリネシアはその人が誰かはっきりと言いました。
「その人は」
「他に誰もいないわよ」
 ガブガブも突きました。
「一人もね」
「他に誰がいるか」
「僕達でも言えるよ」
 オシツオサレツもまた二つの頭で言うのでした。
「日笠さんだってね」
「はっきりね」
「先生、月曜になったらだよ」
 ホワイティは先生に強い声で告げました。
「動物園に行って日笠さんに言ってね」
「今度一緒にここに来ようッてね」
 チーチーは具体的にどうすべきかと言いました。
「言うんだよ」
「もうそうしないと怒るよ」
 老馬はこうまで言いました。
「僕達もね」
「何があっても行って言ってね」
 ダブダブは先生の背中を押しました、その言葉で。
「いいね」
「明日絶対に行ってもらうから」
 動物園にとです、ジップも言います。
「そして言ってもらうから」
「皆どうしたのかな。確かに日笠さんも親しいお友達だしね」
 何もわかっていないで応える先生でした。
「一緒に行くべきだね、王子やトミーもだけれど」
「いや、違うから」
「これまで何度も言ってるけれど」
「そこはね」
「本当に違うからね」
 皆わかっていない先生に呆れて言います。
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