暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0060話
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「来たな」

 ポーランド地方のとある草原の中、遠くに見える道を警戒しつつ俺はASRSを展開し、グロウセイヴァーの姿を隠して潜んでいた。
 連邦政府内にいるこちらのシンパからの情報で、今日この時間にここを連邦軍の部隊が通りオポーレにある連邦軍基地の援護に向かうというものだった。敵がなかなか来ないので焦れながらもステータスチェックをしたり、ガンファイトを待望のLV.9にしたりとしているうちに敵の姿がようやく見えてきたのだ。
 81式PTキャリアにコンテナが7台接続されているものが2両、か。
 全てのコンテナに機体が入っているとは限らないが、それでも10台以上の機体があるのは間違い無い。
 現在オポーレ基地を攻めている筈のバリソン達だが、この援軍が届くとピンチになるとまではいかないが、手こずる事になるだろう。ならやはりヴィンデルの命令通りここで俺が叩いておくべきだな。
 本来ならもっと手数が欲しい所だが、確実に通るポイントがここしか判明していない上に、周囲には森なんかの身を隠す所が一切無い見通しの良さだ。
 そこで、ASRSのプロトタイプを装備している俺の出番となった訳だが……10機以上の機体を俺1人で潰せと言うのはちょっと厳しいと思っていた。だが、機体がコンテナに搭載されている状態でなら撃破も特に難しくはない。

「ASRS解除」

 ASRSを解除して、機体の姿を現す。同時にレーダーか何かでこちらを察知したのか、急ブレーキを踏む2台の81式PTキャリア。

「だが遅い!」

 クロノスのラックから取り出したガン・レイピアで狙いをつけてトリガーを引く……前に、1台の81式PTキャリアがコンテナ諸共爆発した。

「何が起きた?」

 ガン・レイピアはまだ発射されていない。そしてシャドウミラーは俺以外にここに部隊は派遣していない筈だ。事故か、はたまたテロか?
 そんな俺の疑問に答えるように姿を現したのは、ゲシュペンストMk-Vとその周囲をまるで親衛隊のように守る量産型ゲシュペンストMk-U4機の姿だった。

「ちぃっ、ベーオウルブズか。こんな所で再会とはな」

 以前ヴィンデルに頼んで調べて貰ったが、やはり既にATXチームはベーオウルブズへと変わっていたらしい。その強さは驚異的だが、敵も味方も関係なく攻撃を仕掛ける為に連邦軍の部隊からも忌み嫌われている。シャドウミラー各隊にも最重要危険部隊として連絡が回っている。
 もっとも、腐敗した上層部は味方の被害も大きいが戦果も大きいので重宝しているらしいが。

「間に合うか? ASRS展開!」

 まだこちらの姿を敵に発見されていないという万に一つの望みを掛けてASRSを展開しようとするが、モニタに放熱の為ASRS展開不可の文字が表示された。
 プロトタイプだけ
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