暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0060話
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あって、まだまだ未完成な所があるらしい。
 だが、あのベーオウルブズ相手に俺1人でどこまでやれる? 最悪なのはベーオウルフ以外にも4機の敵機がいる事だ。ベーオウルフ1機だけなら勝つ、と言い切る事は出来ないが一方的に負ける事はないんだが。
 精神コマンドの加速を使って逃げの一手を取るべき。そう判断したが、その決断は既に遅かった。
 ゲシュペンストMk-Vがこちらへ振り向くと、その意志に従い量産型ゲシュペンストMk-U4機が纏めてこちらへと向かってきたからだ。

「くそっ」

 こうなっては仕方がない。何とか時間を稼ぎ、放熱が完了した後に再度ASRSを展開させてから引くしかないだろう。

「ファントムっ」

 T-LINKシステムを通じて、20機のファントムが宙を舞う。

「とにかくこいつらは倒してしまわなきゃベーオウルフの相手をする所じゃないな」

 幸いにもベーオウルフは自分では動かず、部下にこちらを攻撃させて自分は高みの見物と洒落込んでいる。
 奴が本気を出して参戦する前に少しでもこいつらを撃破しておくべきだ。
 攻撃の軌道をイメージし、それをT-LINKシステムを通してファントムへと伝える。
 前、左、右、そして上の4方向から。あるいは前が2、左が1、上が1等それぞれで変化を加えての攻撃を実行する。
 そして俺はファントムをコントロールしながら、クロノスの左右から伸びているビームガトリング砲とリニアレールガンの砲身を展開。同時にハルバート・ランチャーを取り出し狙いをつける。

「喰らえっ」

 ファントムで牽制しつつビームガトリング砲を放ち、ダメージを与えた所にハルバート・ランチャーで攻撃する。砲身から放たれた複数の光線が1機の量産型ゲシュペンストMk-Uを直撃し、激しい爆風を起こす。数秒後、そこには機体の残骸と思われる脚の部分だけが転がっていた。

「これで1機」

 残り3機のうち、2機が殆ど同時にネオ・プラズマカッターで左右からこちらに斬りかかり、最後の1機が後方から3枚刃を回転させた武器を射出する。
 スラッシュリッパーかっ!?
 ある程度の誘導性能がコンピュータで与えられている為、この攻撃を迂闊に回避する事も出来ない。かと言って……っ!?
 一瞬、何かの違和感をT-LINKシステムを通じて感じる。だが、それが何なのかを確認する時間は当然無く、左右からのネオ・プラズマカッターが振り下ろされようとしていた。

「ちぃっ、加速!」

 精神コマンドの加速を使用し、クロノスの追加ブースターによりその場から一気に待避する。
 それと殆ど同時につい数秒前までグロウセイヴァーがいた空間へとネオ・プラズマカッターが振り下ろされた。
 間一髪の回避に成功したと思いきや、グロウセイヴァーを追っ
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