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恋姫〜如水伝〜
三話
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楽しみにしていたが実際に人物を見てこの程度の者かと失望していたために、今回は子供のように拗ねて不機嫌になっていた。
「二人共いい加減にしなさい」
珍しいものが見て感心していたが、さすがに出陣前にこんな言い合いをしている二人を見て華琳は静止させた
「君が旬ケをここに連れてこなければよかっただけのことだ、ここで時間を無駄にするのも惜しい。これ以上この場で時を浪費するなら私は自分の部隊だけでも連れて索敵の任に当たるが構わないな」
静止した華琳にそう言ってから時を急ぐ用に如水は部隊の方に去っていった。
「待ちなさい、如水」
如水を追いかける様に華琳が去っていくと春蘭と秋蘭も後を追っていった
そしてその場には旬ケだけが残り周りの者からは如水に二度も言い負かされ挙句に曹操に捨てられた事に嘲笑の眼差しで見られていた。
「おのれ、男の分際でよくも曹操様の傍でこの私に恥を掻かせて覚えていなさい」
と言って旬ケもその場を去った。その後で、更に大きな笑い声が聞こえ自分の事を笑っているのだと察したその屈辱に耐えきれなかったがそれでも、曹操をまじかで見て自分の才を披露するのはこの方を置いていないと確信していたそのためにはどんな嘲笑も甘んじてうけるつもりだった


 休息地・本陣
出陣前の事を恥じた如水は華琳の陣に足を運び城壁での醜態を詫びていた
「先ほどは見苦しい振る舞いをして申し訳なかった。しかも腹をたて軍を独断で動かすとは将として恥ずべき事。いかなる罰も受けるつもりだ」
「いいえ、さっきの事は私が時を選ばなかった事が悪かったわ。それにあそこで時を無駄にしていたら兵の士気がだれていたわ、それに気づかせてくれてありがとう」
「しかし、君に八つ当たりをして去って行ったのは事実だ。このまま許されては私の気が治まらない」
「では、この討伐で見事に働く事。それがあなたに課す罰よいいわね」
「わかった、君が納得するような働きを示して見せよう」
そのようなやり取りがあり如水が自分の陣に帰ると敵情偵察していた者と敵陣に潜入していた者が帰ってきたとの知らせがあった。
その話を聞き、華琳と春蘭、秋蘭を呼び報告内容を語らせた。
「聞いた限りだと連中はただの賊の集まりと言った方が正しいでしょうね」
「うむ、だからこそれらを纏める者が出て軍閥に成る前に早く討伐した方が良いでしょう」
「そうね、これ以上民草に害をなす輩を放って置けないし。それにこのような賊の横暴は私としても許しがたいは一刻も早く淘汰するわよ」
「彼らは古い砦に篭っているそうだが今回はそれを奪うだけでなく出来うる限り根絶やしにする必要があるな」
「たしかに、また他所で狼藉を働かれても困るしそれは頭に入れておきましょう」
華琳が基本方針を決めると三人に問いかけた
「攻め方についてなにか工夫があ
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