暁 〜小説投稿サイト〜
新オズのカボチャ頭のジャック
第十一幕その十一
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「残念なことに」
「本当にそれは残念だね」
「そうよね」
「こうした生きもの達がいないと」
 ジャックはお水の中の色々な虫達を観つつ言いました、お魚やオタマジャクシと一緒に気持ちよさそうに泳いでいます。
「寂しいね」
「そうよね」
「僕ゲンゴロウが好きだけれど」
「その虫もなの」
 恵梨香もゲンゴロウ達を見てお話しました。
「やっぱりね」
「外の世界ではだね」
「街だとね」
 どうしてもというのです。
「いないわ」
「そうなんだね」
「残念なことにね」
「成程ね」
「オズの国は人が大勢いる場所でもお水が奇麗だけれど」
 それでもというのです。
「外の世界はね」
「そうはいかないってことだね」
「そうなの」
 こうジャックにお話しました。
「本当にね」
「そこも外の世界とね」
「オズの国の違いね」
「そうだね」
「残念なことだね」
 ガンプは荷物を運ぶ中で思い言いました。
「それは」
「そうだね、何処でも色々な生きものがいたらね」
「いいんだけれどね」
「外の世界ではそうはいかないんだね」 
 ジャックも残念そうです。
「そのことは」
「そうだね」
「そう思うと」
 ジャックはさらに言いました。
「オズの国はいい国だね」
「そのことでもね」
「そうだよね」
「僕もそう思うよ」
 ガンプはジャックに応えました。
「心からね」
「君もだね」
「そうだよ、だからオズの国はこのままね」
「よくしていこうね」
「奇麗なものは奇麗なままで」
「そのことを守ったうえでね」
「大切なものは守ってね」
 オズマも言います。
「そのうえでね」
「よくなっていくんだね」
「それがね」
「オズの国だね」
「そうよ」
 まさにというのです。
「本当にね」
「そのことは」
「そう、そしてね」
 それにというのです。
「どんどんね」
「いい国にしていくんだね」
「努力すればね」
「よくなっていくから」
「そうしていきましょう」
 是非にというのです。
「これからもね」
「それじゃあね」
「ええ、皆でね」
「いい国にしていこう」
「是非ね」 
 こうお話するのでした、そしてです。
 オズマもミズグモを観て言いました。
「この蜘蛛は実はね」
「実は?」
「オズの国でも少ないのよ」
「そうなんだ」
「外の世界でも少ないみたいだけれど」
 それと共にというのです。
「オズの国でもよ」
「あまりいないんだ」
「そうなの」
「そんな生きものもいるんだね」
「ええ、だからここに多いのはね」
 この水田でというのです。
「とてもね」
「いいことだね」
「そうよ、色々な生きものが沢山いる」
 オズマは先を見る目で言いました。

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ