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新オズのカボチャ頭のジャック
第十一幕その九

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「夏とか冬だと」
「暑くて寒いわね」
「うん、それぞれね」
「だからよね」
「来てうわ、ってなる時があるよ」
 こうオズマに言うのでした。
「そう言ってるよ」
「貴方は別にね」
「暑さ寒さを感じる身体じゃないからね」
「大丈夫よね」
「けれどドロシー達はね」
「そう言うわね」
「そうだよね」
 実際にというのです。
「本当に」
「私もね」
「オズマもだね」
「ええ、外の世界に行った時にね」
 まさにその時にというのです。
「感じるわ」
「暑い寒いとだね」
「そうね、けれどね」
「オズの国ではね」
「そうしたことはないわ」
「いつも快適だね」
「適度に雨も降ってね」
 そうしてというのです。
「湿気もね」
「快適な位だね」
「そうよ、それじゃあね」
「うん、今夜はだね」
「ここに来て」
 水田のところにというのです。
「そうしてね」
「虫の鳴き声を聴くんだね」
「そうしましょう」
 笑顔で言います、そしてこの時も働きますが本当に水田が出来るとです。
 早速そこに色々な種類の生きもの達が入って活気に満ちていきます、そして。
 ジャックはそこに鈴虫も見て言いました。
「鈴虫も鳴くんだよね」
「そうよ、鈴みたいな声を出すからね」
 恵梨香が応えました。
「鈴虫って言うのよ」
「そうだよね」
「色々な虫がいて」
 恵梨香は今度はショウリョウバッタが跳ぶのを観ましたトノサマバッタにクルマバッタそしてそのバッタもいるのです。
「賑やかね、私子供の頃は蜘蛛が苦手だったけれど」
「その外見がだね」
「怖くて」
 それでというのです。
「見ると震えたけれど」
「今はどうかな」
「別にね」
 これといってというのです。
「怖くなくなったわ」
「どうしてそうなったのかな」
「実は悪い生きものじゃないって聞いて」
 それでというのです。
「むしろ悪い虫を捕まえてくれるね」
「そうしたなんだ」
「いい生きものって聞いて」
「それでなんだ」
「ええ、それは幼稚園の頃ね」 
 蜘蛛が怖かった頃はというのです。
「本当に小さな頃だったから」
「小学校に入ってなんだ」
「五年生にもなったら」
 それだけ大きくなったらというのです。
「もうね」
「怖くなくなったんだ」
「子供でもね」
「幼稚園の頃と小学生の頃は違うからだね」
「そうなの、だから今はね」
 恵梨香はジャックにお話しました。
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