暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0054話
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「ヴィンデル大佐、指定された施設だけでよろしいのですね?」
「ああ。それで構わない」

 グロウセイヴァーに映し出されているモニタの向こうでヴィンデルと技術班の人間が打ち合わせをしている。
 だがそれもすぐに終わり、モニタにヴィンデルの姿が現れた。

「アクセル、いよいよだ。準備はいいな?」
「ああ。ヴィンデルの宣言が終わったと同時に奇襲を仕掛ける。……この基地の奇襲に俺を選んでくれて感謝するよ」

 グロウセイヴァーのモニタの1つに映し出されているその基地は、北米のコロラド基地。即ちクラルが半年前に反乱を起こしたあの基地だ。あの時に使えそうな物資は根こそぎ強奪していったにも関わらずこの半年であっと言う間に再建されてしまった。そして反乱を起こされてその犯罪をヴィンデルが上に訴えたにも関わらず、懲りもしないで同じ事を繰り返しているらしい。ただ、この基地を反乱の狼煙を上げる場所に選んだのは何もそれだけが理由ではない。大事なのは今日この基地にアルバート・グレイの姿があるという事だ。
 何故こんな小規模な基地にいるのかは、この基地がどんな場所なのかが判明してる今、考えるまでもないだろう。

「W17、準備はいいな?」

 隣にいる機体へと声を掛ける。そこにいるのはグロウセイヴァーの2倍程の大きさを持つ機体。甲冑を纏った女騎士という印象を受ける機体、アンジュルグ。

「準備は万端です、アクセル隊長」

 ロールアウトしてから数ヶ月。自我はそれなりに確立してきたようにも思えるが、レモンの期待しているレベルには遠く及ばない。だがそれもあちらの世界へと転移すれば変わるだろう。

「W1からW3もいつでも攻撃可能です」

 そう言えばW1、W2、W3の量産型Wシリーズだが、こうして考えてみるとそれなりに長い付き合いになるな。
 エルアインスに乗って待機している3人をふと思い出す。

「ヴィンデル様、準備完了です」

 モニタの向こうから技術班の人間の声。
 そして……反乱の産声は上げられた。





「初めまして。私は地球連邦軍特別任務実行部隊シャドウミラーの指揮官、ヴィンデル・マウザー大佐だ。この通信を見ているのは連邦軍関係者、並びに連邦政府の高官の筈だ。さて、長々と挨拶するのもつまらないし単刀直入に言わせて貰おう。現時刻をもって我等シャドウミラーは連邦政府に対し反旗を翻す事をここに宣言させてもらう。もちろんこうなった理由を知りたい者も多いだろうが、残念ながらそれを長々と詳細に説明するには時間が足りない。よって、連邦軍のネットへと情報を上げさせて貰ったので各自で見て欲しい。簡単に言えば、我々は腐敗しきった連邦軍上層部や連邦政府についていけなくなった者の集まりだ。連邦軍や連邦政府もかつてはこの世界を支える為
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