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転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0054話
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の仇なんでな」
「は? 何を言っている? 私は誰にも恨まれるような真似をした覚えは無いぞ」

 ……この場合、本気か? と聞くべきなのか。それとも正気か? と聞くべきなのか。

「残念ながら証拠がある。ニューヨークにある、お前の裏仕事用の組織のコンピュータに暗殺を指示するメールがきっちり残っていたよ」
「ふざけるな! 私はそんな後ろ暗い組織なんか持っていない!」
「お前がそう言っても、こちらではきちんと証拠が残っている。言い逃れは無駄だ」
「だ、誰が反逆者の言い分に耳を貸すものか!」
「なら、その証拠をこの場で披露しようか?こちらは構わないが?」

 もっとも、ヴィンデルが証拠としてネットに上げた情報の中にその証拠が含まれているので、ここで披露しようがしまいが結果は変わらないのだが。
 そしてネット上の情報を削除しようとしても、ヴィンデルの宣言が済んだ時点で既にネットワーク上に拡散している為、消去してもイタチごっこになるだけだ。

「ふざけるなぁぁぁっっっっ! わた、私の、私の」

 既に意味不明の事を話すだけのアルバート・グレイ。もう用は済んだな。
 クロノスのラックからガン・レイピアを取り出し、通信の逆探知を終えた技術局の人間からアルバート・グレイの居場所を教えて貰い、ヴィンデルの方へと視線を向けると軽く頷かれる。

「腐敗したゴミはきちんと消去しなければ他人の迷惑になる。悪く思うなよ」
「なっ」

 最後に一言だけ告げてガン・レイピアのトリガーを引く。何やら言いかけていたようだが、聞くだけ耳が穢れるだけだ。
 幾筋ものビームが基地を貫き……アルバート・グレイがいたと思しき場所が爆発した。
 モントーヤ博士にとっては嬉しくないかもしれないが、俺のけじめという意味で必要な事だった。せめて安らかに眠ってくれ、モントーヤ博士。

「さて、腐敗した軍人・政治家諸君。今の光景を見て貰えたかな? 我々の覚悟はここに示した。そしてこれからも示し続ける事になるだろう」

 ヴィンデルの演説を聴きながら、ギャンランドへと帰投した。
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