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夢幻水滸伝
第二百九十四話 フィラデルフィアのアサシンその十三

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「天と地程の違うや」
「どんなものでもあれば」
「ゼロやゼロ以外の何でもないが」
 それでもというのだ。
「一やとそこから増やすことも出来るしな」
「だからですか」
「あればな」 
 それならというのだ。
「全くちゃう」
「そういうことですね」
「そやからな」
「航空機も戦車も」
「どちらもな」
「増やしていきますか」
「一両でも多くな、そしてな」 
 そうしてというのだ。
「降らん街や村をな」
「攻めていきますね」
「陸と空から」
「そうして攻め落としもして」
「そしてな」
「あらためて降していきますね」
「あと航空機や戦車をあえて州の他の勢力に見せる」
 そうもするというのだ。
「そしてこっちの強さもな」
「見せますか」
「それと情報収集はな」
 今度はこう言うのだった。
「言うまでもなくな」
「徹底しますか」
「私はアサシンやろ」
 自分の職業のことも話した。
「アサシンは実は暗殺よりもな」
「情報収集ですね」
「それが主な仕事になる」
「暗殺には相手の情報収集が必須なので」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「まずはや」
「情報収集ですね」
「それが肝心になる、そやからな」
「州の統一の中でもですね」
「情報収集をな」
 まさにそれをというのだ。
「行ってくで」
「そして相手を知り」
「そのうえでな」
 さらにというのだ。
「ことにあたってくで」
「敵を知ればその弱点もわかる」
「もっと言えばこっちも知ればな」
 そのことも徹底すればというのだ。
「それでな」
「百戦危うからずですね」
「そやからやってくんや」
「情報収集を」
「州全体に諜報に長けたモンを送って」 
 その様にしてというのだ。
「情報収集をな。これまでもしてたが」
「これからもですね」
「積極的に行ってくで」
「そして各勢力を知り」
「それこそ隅から隅までな」
 エミリーは笑って話した。
「知ってくで」
「わかりました」
 首はその整った顔を微笑ませて頷いた、そうしてだった。
 エミリーと今度は政について語り合った、そして彼女が統治もわかっていることを知りさらに笑顔になったのだった。


第二百九十四話   完


                    2023・2・15
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