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夢幻水滸伝
第二百九十四話 フィラデルフィアのアサシンその十二

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「そうしてな」
「空の戦力を強くしますか」
「そうしたいわ、それでや」
「空の戦力も用いて」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「西にや」
「勢力を拡大させていきますか」
「そうしたい」 
 首に今度は率直な声と顔で答えた。
「ペンシルバニア州で航空機持ってる勢力は私達だけや」
「高価な兵器ですからね」
 だからだとだ、首は答えた。
「今この世界で航空機が存在しているのはアメリカだけですが」
「技術の関係でな」
「それぞれの地域の、そしてです」
「その我が国でもな」
「高価な兵器であるので」
 その為にというのだ。
「小規模の勢力が持つことはです」
「出来ん、そやけどな」
「私達は持っていますね」
「これは大きい、その大きなもんをや」
「さらに大きくする」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「空からもや」
「いざという時は攻めていきますね」
「飛べるモンにな」
 そうしたことが可能な種族や術を使える者以外にというのだ。
「航空機も用いて。あと空船もな」
「用いますね」
「そうしてな」
 それでというのだ。
「西に西にや」
「勢力を拡大させ」
「統一するで」
「そうしますね」
「ああ、それと戦車も増やすで」
 こちらの兵器もというのだ。
「やっぱり高価で私から見れば旧式やが」
「戦車もまた」
「ああ、砲塔なくて車体の横に機関銃がある様な」
 その外観のことを話した。
「ほんま古いな」
「そうしたものでもですか」
「あるとな」
 航空機の様にというのだ。
「それだけな」
「大きい存在なので」
「増やすで、あればな」
 それが自分としてはどうにも物足りないものであってもというのだ、エミリーはそう考えつつ首に話した。
「全くちゃうからな」
「ないよりましというのは」
「真理や」 
 それに他ならないというのだ。
「ほんまそう思うわ」
「ないとゼロですね、確かに」
「あれば一でもな」
 それがというのだ。
「全くちゃう、ゼロと一やとな」
「少しの違いの様で」
「全くちゃうな」
 そうしたというのだ。
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