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夢幻水滸伝
第二百八十九話 チェサビーク湾海戦その十三

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「さらにな」
「潜水艦ですね」
「そして航空機ですね」
「その二つで攻めてきますね」
「そうしてくるからな」
 だからだというのだ。
「ここはな」
「その二つにも警戒し」
「そのうえで戦いますね」
「今は」
「そうするで、潜水艦はわしが見る」 
 敵のそれはというのだ。
「いいな、そやからな」
「はい、ここは」
「この度はですね」
「そうして攻めていきますね」
「そうするで、潜水艦を見付けたら」
 ホーソーンは海面を見つつ言った。
「その時がわいのトライデントでや」
「攻撃され」
「そうしてですね」
「沈めるのですね」
「敵潜水艦を」
「そうするで」 
 こう言ってだった。
 ホーソーン達も戦っていった、砲撃戦がはじまり。
 ホーソーンは指揮を執りつつ敵潜水艦を見ていたがメルヴィルはその戦局を見て言った。
「今は潜水艦は攻めへん」
「ホーソーンさんに警戒されてるので」
「それでや」 
 だからだというのだ。
「今はな」
「攻めずに」
「ホーソーンの警戒心を向けさせてな」
「采配に影響を与えさせますか」
「そうする、そしてな」
 それでと言うのだった。
「その間にな」
「我々はですね」
「砲撃にな」
 艦隊のというのだ。
「移るで、そしてな」
「航空機もですね」
「再び用い」
「先程言われた通りにですね」
「攻撃してもらうで」
 こう言ってだった。
 メルヴィルは艦隊戦に入った、水雷攻撃を諦めたホーソーンの艦隊に近付き左右それぞれに分かれた半月型の陣形のうえでだった。
 全艦魚雷を放ち主砲も副砲も全て用いてだった。
 ホーソーンの艦隊を攻撃した、その後方には航空機を向けてだった。
 魚雷やロケットを放たたせた、そうしてだった。
 空と海から攻撃した、ホーソーンは攻撃を行いつつだ。
 術で防壁をあらん限り出させてそれでだった。
 敵の攻撃から自身の艦隊を守った、術は全てそちらに用い。
 何とか守った、だが艦艇の数も性能も違い航空機からの攻撃も受け。
「損害は一割五分です」
「それに達しました」
「二割に及ぶのは間違いないかと」
「このままでは」
「ああ、これはな」 
 苦い顔でだ、ホーソーンは将兵達に述べた。
「敵の損害は精々三分」
「その程度ですね」
「どう贔屓目に見ても」
「それ位です」
「元々の数と装備もちゃうしな」
 ホーソーン自身このことはわかっていた、それで今言うのだった。
「そこにメルヴィルさんの戦術がや」
「兎角ものを言っていますね」
「海戦でもお強い」
「そう言うしかないですね」
「ああ、これ以上戦ってもな」
 ホーソーンは戦局を見据えて述べた。
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