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夢幻水滸伝
第二百八十九話 チェサビーク湾海戦その十

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「本来海戦には用いられん陸上機でもな」
「ロケットで、ですね」
「攻撃出来る、そうしてな」
「陸上機も用いて」
「戦ってくで」
「わかりました、敵の航空戦力は叩きましたし」
「制空権は手に入れた、そやからな」
「その航空戦力で」
「思いきり戦っていくで」
 こう言ってだった。
 メルヴィルはまずは艦載機そして陸上機での総攻撃を命じた、アナポリスからメルヴィル達から見れば南東方面より来るホーソーンの艦隊をだった。
 四方八方から囲み総攻撃を開始した、まずはロケットを放ち。
 そこから水雷攻撃、それにだった。
 急降下爆撃を行った、ロケットで攻撃してだった。
 そこから魚雷をぶつける、そこから急降下爆撃となったが。
 ホーソーンは全艦艇に回避を命じる、だが。
「制空権を抑えられてな」
「はい、しかもです」
「囲まれての波状攻撃です」
「それを受けてはです」
「回避も難しいです」
「わいが海戦でここまで後れを取るか」
 ホーソーンは苦い顔で言った、多くの艦艇が攻撃を受け火を噴いている、中には行動不能に陥っている艦艇もある。
「これがメルヴィルさんか」
「流石と言うべきか」
「神星の中でも武に秀でた六将星のお一人」
「それ故にですね」
「これだけのお強さですね」
「ああ、只でさえ戦力はあっちが優勢でな」
 メルヴィルの方がというのだ。
「そこにこの采配はな」
「恐ろしいまでです」
「実に」
「このお強さは」
「全くですね」
「ああ、海戦でも強いな」
 メルヴィルはというのだ。
「それがわかるわ」
「全く以て」
「恐ろしいまでのお強さです」
「これはまた」
「実に」
「ああ、しかしまだや」
 メルヴィルは意を決した顔で言った。
「退かん、ええな」
「このままですね」
「艦隊戦を挑みますね」
「そうしますね」
「そや、敵の攻撃をかわしてな」
 航空機からのそれをというのだ。
「それからや」
「敵に向かい」
「そしてですね」
「そのうえで、ですね」
「敵艦隊に対してですね」
「戦いを挑みますね」
「そうする、これでもや」
 ホーソーンは苦い顔でも目は死んでいなかった、その目でさらに言った。
「術で守ってな」
「敵航空隊の攻撃は凌いでいます」
「回避だけでなく」
「ホーソーン様も術を用いられていますし」
「そやからな」  
 それでというのだ、目の前で敵機の急降下爆撃により来た爆弾がホーソーンが出した術の防壁で防がれている。
「まだ戦える、戦える限りや」
「戦うべきですね」
「ここは」
「そうしますね」
「そや、今の敵の攻撃を凌ぎつつ」
 航空隊によるそれをというのだ。
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