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夢幻水滸伝
第二百八十九話 チェサビーク湾海戦その九

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「そして艦隊のレーダーでもな」
「見てですね」
「対してくで」
「そうしてですね」
「戦うで、ええな」
「その様に」
 ジェーンも頷いた、そしてだった。
 ホーソーンの艦隊が来るのを待った、その頃ホーソーンはというと。
 機雷を散布する航空機隊が退けられたことについて苦い顔になった、だが即座に決断を下したのだった。
「それならそれでしゃあない、ほなな」
「はい、艦隊戦ですね」
「それに移りますね」
「これより」
「そうする、というかな」
 将兵達に話した。
「そうするしかないわ」
「そうですね」
「ここで戦ってです」
「敵艦隊を退けないと」
「彼等はチェサビーク湾にいたままです」
「ここはわい等の重要な海域や」
 チェサビーク湾の戦略的重要性も話した。
「そやからな」
「はい、何としてもですね」
「ここは戦い」
「そして勝って」
「メルヴィルさん達には出てもらうわ」
 この湾からとだ、こう言ってだった。
 ホーソーンは集結させた自軍の全艦艇を以てだった。
 メルヴィルとジェーンの艦隊に向かった、その際当然航空機も総動員した。
 それで艦隊戦を挑まんとしたがメルヴィルは航空機の偵察とレーダーによってその動きを全て察知していてだった。
 彼等の動きを艦内の会議室の海図に駒を置きつつ検証していた、青い艦艇の駒達は自軍で赤いものは敵軍のものだった。
 報告を逐次受けつつだ、彼は敵軍の駒を動かしつつ言った。
「こっちにアナポリスの方からや」
「一直線に来てますね」
 海図を共に見ているジェーンが応えた。
「まさに」
「そや、海流に乗ってな」
「最初は機雷の後ろから来るつもりが」
「こっちが機雷を撒かさへんかったさかいな」
「そやからこう来ていますね」
「そや、それやとな」
 さらに言うのだった。
「こっちはな」
「迎え撃ちますね」
「そうするで、敵を半月陣でや」
「迎え撃って」
「砲撃とや」
 それにというのだ。
「水雷攻撃をな」
「行いますね」
「そして航空機もな」
 こちらもというのだ。
「使うで」
「まさに総攻撃ですね」
「爆弾それに魚雷にや」 
 航空機の攻撃のことも話した。
「ロケットもや」
「用いますね」
「あれは随分役に立つな」 
 ロケット弾のことにはだ、メルヴィルは特に話した。
「急降下爆撃や海面近くからの水雷攻撃はかなりの技術が必要やが」
「命中させるには」
「ロケットは遠距離からな」
 そこからというのだ。
「攻撃出来てな」
「そうしてですね」
「急降下爆撃とかより技術がいらん」
「そやからですね」
「それでや」
 ジェーンに話した。
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