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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第106話 ルキの失敗!1ミリのユダ登場!
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忘れてしまったかもしれんなぁ」


 次郎さんは可笑しそうに笑いました。他の育ての親とはいったい誰なのでしょうか?少なくとも100年以上は生きてるようですし、まさか人間じゃない……?


 ……まぁそんなわけ無いですよね。


「アカシアさんやフローゼさんってどんな人だったんですか?」
「そうじゃな、アカシア様はとても優しく強い人じゃった。イチちゃんもとても尊敬しておったし実際そう思われるだけの人格者じゃったよ。ワシにノッキングの技術を教えてくれたのもアカシア様じゃったからな」
「次郎さんの凄いノッキング技術はアカシアさんからの教えだったんですね」


 今じゃ伝説にもなってる人物が実際にどんな人だったのかと聞けるのって凄い貴重な体験ですね。もうちょっと聞いてみたいです。


「フローゼ様はまさに慈愛が形になったような人であの頃は戦争も多くて被災者などに弁当を配っていたんじゃ」
「凄い良い人じゃないですか!」
「そうじゃろう?じゃが戦争は人を狂わせてしまう、中にはその弁当にケチを付けたり偽善者とフローゼ様を悪く言う人間も何人もいた」
「そんな……」
「じゃがフローゼ様は決して怒りはしなかった、寧ろそう言った人達を見て悲しんでおったよ。決して自分が悪く言われて悲しいから泣いているんじゃない、空腹で荒ぶってしまった人たちの心を癒せなかったことに泣いておったんじゃ」


 フローゼさんはとても優しい人だったんですね。酷い事を言った人に怒るのではなくそんな風に荒らんでしまった心を癒せなかったことに悲しむなんて……私だったら自分の事で悲しくなっちゃいますよ。


「フローゼ様は最後までその姿勢を崩さなかった。彼女が死んだのも大切な存在を治療するために消耗した体で無茶な調理をしたからなんじゃ。厨房に立ったまま死んでいたフローゼ様のお姿は今も目に焼き付いとるよ……」
「次郎さん……」


 フローゼさんは最後まで誰かの為に動いたんですね、自分の命さえも失ってまで……


「あの馬鹿もフローゼ様を慕っておった。なのにどうして……」
「……次郎さん?」
「んっ?……おお、すまんな。少し酔ってしまったようじゃ」


 私は次郎さんが呟いた『馬鹿』という言葉が示す人物が気になりましたが、それを聞く前に料理を持った節乃さんと姉さまが来たので聞けませんでした。


「ほい、出来たじょ」
「暖かい内に食べちゃおう。白音はコレだね」
「にんにく鳥の親子丼!嬉しいです!」


 節乃さんが作ってくれたにんにく鳥の親子丼を見て私はテンションが上がってしまいました。


「うふふ、小猫はあたしゃの作った親子丼が一番好きじゃから作りがいがあるじょ」
「態々申し訳ありません、手間をかけさせてしまっ
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