暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第45話 続く厄介事
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部長!」

 部長に命じられた祐斗がすぐさま接近、はぐれ悪魔を切り伏せた。加えて倒れた悪魔の上にレイナーレが降り立ち、片足で踏みつけつつ光の槍を突きつける。

「動かない方が身のためよ」

 そこでようやく諦めたのか、はぐれ悪魔はおとなしくなった。

「あらあら、もう終わりましたの?」

 その声に振り向くと、私達が出てきた廊下の方から朱乃さんとこぶし大の虫を鷲掴みにしている白音、そしてなぜかアーシアをお姫様抱っこしている黒姉が……って何やってるの2人共?

「黒歌姉、何やってんだ?」

「いやぁ〜、アーシアが私達の速度について来られなくて仕方にゃく」

「はぅぅ、すみません〜」

 あぁ、そういうこと。まあ確かにこの廃ビル結構広いし、アーシアの体力じゃ走り回るのはきついかもね。

「部長、こちらも終わりましたわ」

「ご苦労様」

「弱かったです」

 そう言って白音は掴んでいた虫をポイっと捨てた。……白音よくこんなキモい虫鷲掴みにできたわね。その虫はというともう死んでいるのか床に落ちた瞬間各部から泡を噴出し始め、しまいには溶けちゃった。この虫いったいどうなってんの?

「これがこいつの使い魔かよ。気持ちわり」

「この虫さん、何故か私と黒歌の胸ばかり集中的に狙って来ましたわ」

「胸を?」

「ふふっ、イッセーみたいな虫ね」

「って火織、それ酷くね?」

「だって好きでしょ、大きな胸」

「……いや、まあ……な」

「「むぅ〜」」

ガスッ!

「いって!?」

 見れば白音がイッセーの足を踏み抜いていた。さらにアーシアはイッセーの頬を引っ張っている。まあこっちは本当に軽くだけど。

「痛い痛い! 白音ちゃん痛い!」

「ふんっ」

 うぉぉう、白音ったらイッセーの足を延々とグリグリしてるわ。しかもかなり力を込めて。加えてかなり恨めしそうな目でイッセーを睨んだあと、その目をアーシアと祐斗以外の私を含めた皆に向けた。……うん、ここはスルーしよう。

「さ、さて、はぐれ悪魔さん、チェックメイトよ。それともまだ抵抗するのかしら?」

 部長、はぐれ悪魔に問いただしつつも若干白音に怯んでる。まあ気持ちは分からなくもないけど……。

「いや、降参しましょう。かのグレモリー家の姫君が相手ではいささか分が悪い」

 なんかニヒルに笑いながら降参宣言してるけど、レイナーレに踏まれながら言ってもカッコつかないわよ? そのはぐれ悪魔はそのままぐるりと私達を見回してニヤリと笑うと

「くく、若干名を覗いて……良いお乳をしておられる」

 ぶっ!? この状況で何言ってんのこの悪魔? 随分と変わってる、っていうか普通に変態?

「おいこらテメ何
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