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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第79話:戦い終わって
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ねん。ゲオルグくんが戦闘機人と戦ってるころには
 なのはちゃんもヴィータも無事にゆりかごから脱出してきたし、
 フェイトちゃんらもスカリエッティの身柄を確保できたから」

「そっか。じゃあ、なにもかもうまくいったんだな」

「ま、そうやね」

「ヴィヴィオは?」

「なのはちゃんが無事救出してくれたよ。
 今はなのはちゃんやゲオルグくんと一緒でこの病院に入院中」

「入院?怪我でもしたのか?」

「あ・・・うん。そのへんはおいおい話すわ。ゲオルグくんが
 退院したあとにでも」

「そんな悠長な・・・って、もう機動6課の設立目的は達成できたのか。
 焦ることもないんだな・・・」

「うん。時間ならたっぷりあるから」

「そうだな・・・。なら今までの分も含めてゆっくり休ませてもらうよ」

「うん、そうして。後始末は私らでうまくやっとくし」

「後始末?」

「あー、ごめん。そこも、おいおいってことでええかな?」

「了解。それでいいよ」

「ありがとう。それよりどうなん?ゲオルグくんは」

「俺?」

「うん、その・・・いろいろあったやんか・・・」

「ああ。まあ、そうだな。心の整理はあの場でつけたつもりだから」

「・・・強いんやね」

「そんなんじゃないよ。慣れの問題じゃないかな」

「慣れか・・・。ゴメン、なんて言ったらええんかわからんわ」

「そっか。あと一つ聞いていいか?」

「なに?」

「あの戦闘機人はどうなった?」

「今、ラボで解析中」

「そっか。あの戦闘機人って・・・」

「今わかってんのは、ゲオルグくんのお姉さんの遺伝情報を利用した
 クローン体をベースにしてるっちゅうことだけ。それ以外はこれから」

「クローンか。じゃあ、姉ちゃんそのものじゃないんだな」

「うん・・・。なんて言ったらええんかわからんけど・・・」

「いいよ。クローンって聞いてちょっと安心した。
 もしかしたら姉ちゃんを殺したのかもって思ってたから」

「・・・ゴメン」

「はやてが気に病むことは何一つないだろ。俺はあの時自分で決断して
 ああした。その責任は俺自身で負わなくちゃならないんだよ」

「そっか・・・。ゴメン、もう時間やわ。行かな」

「悪い・・・長々と引き止めちゃって」

「ううん。ゲオルグくんと話せてよかったわ。また来るね」

「ああ、待ってる」

「うん」

そしてはやては俺の病室を出ていった。
俺は少し長い間話して疲れたのかそのまま眠りに落ちていった。


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