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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第72話:聖王のゆりかご
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けたんだ」
 
ユーノはそこで,一枚の図面をモニターに映し出した。
それは,乗り物のように見えたが,俺には何なのかは判別できなかった。

「これは何なん?」

「聖王のゆりかご,っていう古代ベルカ時代の戦艦だよ。
 文献によれば当時でもかなり危険視されてたみたいだね。
 この兵器は,このミッドの2つの月の魔力をエネルギーに転換して
 発射する武装と船体を守るバリアを張る能力がある」

ユーノの言葉に俺たちは一言も発することができず,息をのんだ。
俺がモニターに映るゆりかごの映像を見ていると,はやてが口を開いた。

「確かにこんなもんをスカリエッティが動かしたら管理局は崩壊やな・・・
 そやけど,これと聖王のクローンがどう関係すんねんな?」

はやてがユーノに向かってそう言うと,ユーノははやてに向かって頷いた。

「うん。実は,このゆりかごっていう兵器には玉座の間っていう部屋が
 あるんだけど,そこにある玉座にベルカ王族の血を引く者が座らないと
 稼働しないらしいんだよ」

「なるほど,それで聖王のクローンであるヴィヴィオが必要っちゅうわけか」

はやてが納得した様子でそう言うとユーノは頷いた。

「恐らくそういうことだね。ただ,ゆりかごの起動にはベルカ王族の血だけ
 では不足なんだよ」

「どういうこと?」

ユーノの言葉にフェイトが首を傾げながら尋ねる。

「これも文献によればなんだけど,ベルカ王族に特有の能力を発現することが
 ゆりかごの起動には必要みたいなんだよ」

「どんな能力なんや?」

はやての問いに対して,ユーノは首を振った。

「そこまでは書いてかなった。悪いね,これが精一杯だよ」

「ううん。めっちゃ助かったよ。ユーノくん,ありがとう」

「どういたしまして。役に立ててよかったよ」

ユーノはそう言って,にっこりとほほ笑んだ。



ユーノが帰ったあとの艦長室で俺達4人は,お茶をすすりながら
対策を話し合っていた。

「しかし,聖王のゆりかごか・・・。厄介なもんが出てきたな」

「でも,スカリエッティの狙いがこれと決まった訳じゃないんでしょ?」

フェイトの問いに対してはやては首を振る。

「そらそうやけど,これはありきで対策を考えとかんとあかんよ。
 ユーノくんのくれた資料によれば,こいつを軌道に上げてしもうたら
 私らには手も足も出ん。それこそ管理局の崩壊へ一直線や」

はやての言葉に全員が押し黙る。

「それにしても,この聖王のゆりかごってやつはどこにあるんだ?」

沈黙を破った俺の問いに対して,はやてが口を開いた。

「スカリエッティがこのミッドで暗躍しとる以上,ミッドのどこかっちゅうのは

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