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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第百九十五話 梅原ノリオ その2
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第百九十五話 梅原ノリオ その2

次の日、梅原ノリオとキヌさんが再びリンクセンター石間を訪れた。
「次の面談が案外早くて本当に助かりました...」
「それで、ノリ君の調子はどうでした?」
「昨日は家に帰ってからノリオにずっと家にいるようにちゃんと注意しておきました」
キヌさんの隣に座っているノリオ君は不服そうな顔をしていた。
「ノリオ君がなにか言いたそうですが...」
ノリオが口を開く。
「昨日の天気は快晴でした、僕は昔から青い空を見ると、どう表現していいのかわからないんですけど、なんかウズウズしちゃうんですよね」
「また鳥になって青空を自由に飛び回りたくなった?」
「ええ、何もかも脱ぎ去って、僕は自由になりたいんです。だから僕にとって服を着て歩くということは社会性とか常識という名のヨロイを身にまとって歩いているようなものなんです。つまり、僕はそういったつまらない固定観念と同調圧力に支配されているかわいそうな人たちの前で服を全部脱いで、『僕はお前らとは違うんだぞー!』って周りにアピールしたいんです」
「なるほど、君はこの社会が嫌いなんだね?」
「嫌いではないです、でも僕は今まで、お母さんとお父さんの言うことを聞いて生きてきました」
「キヌさん、ノリオ君に反抗期はありましたか?」
「うちのノリオは他のダメな子とは違いますから、親に反抗したことなんて一度もありません」
「なるほどね、ノリオ君が公務員として働く正常な社会人から、ある日、突然、みんなの前で服を脱ぐようになってしまった原因は間違いなく、ノリオ君のお母さんとお父さんの影響でしょうね」
「そんなのでたらめよ!私はノリオに一度も人前で服を脱げと命令したことはありません!」
「命令ね...。キヌさんね、そういうことじゃないんです、わかりやすく言えば、ノリオ君はパンクしちゃったんですよ」
「パンク...?」
「あなた達両親がノリオ君に完璧を求めることで、ノリオ君は両親の言うことが絶対に正しいと思うようになってしまった、そうすることでノリオ君は自分にとって何が正しいのかわからなくなってしまった。両親の教えか、それとも自分の判断、どちらが正しいのかわからなくなりパンクしてしまったノリオ君は全てを捨てる、つまり服を脱ぐことで、自分自身の葛藤から自分自身を解放しようとしたんです」
「私たち親がノリオのためを思ってしたことが、ノリオを追い詰めて露出狂にしてしまったということですか?」
「その通りです、両親の命令が絶対であると信じ続けて成長したノリオ君は自分の正しいと思うことを正しいと思うことができなくなってしまった。だからノリ君は全てを、つまり社会性と常識を象徴する衣服の着用というルールを破り、衣服を脱ぎ去ることで自由になろうとした、つまり『悩む』という行為から現実逃避しよう
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