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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第百九十三話 柿原ミキエ その3
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第百九十三話 柿原ミキエ その3

依頼人、柿原ミキエの実家に行った俺達を待っていたのは、ミキエの父であるコウジの死体と、部屋でテレビを見ていたミキエの弟、ツトムだった。
働かずに父親の年金に頼って生活していたツトムに父親のコウジが『死ね』と言ったのが理由で、コウジは息子であるツトムに殺された。
腐乱死体となったコウジは葬式ののちに火葬。
俺の狂撃波動により正常になった後に断罪者収容所に収監されたツトムは社会復帰のための生活訓練中である。
そして、俺は依頼者である柿原ミキエさんに事の顛末を説明していた。
「やっぱり、父は弟に殺されていたんですね...」
「ええ。こうなると、娘のミキエさんはもう、この件について無関係ではいられません、当然、旦那さんや子どもたちにも多少影響があると思ってください」
「私は間違っていたのでしょうか...?」
「間違っていた...?」
「私が父の身の安否を石間さんに依頼したせいで、私は旦那や子どもたちを犯罪加害者の家族にしてしまった...」
「しかし、今回の件については、加害者も被害者もミキエさんの家族ですから、ミキエさんがそこまで思いつめる事もないと思いますが...」
「弟に殺された父をあのまま実家に放置しておけば、私は旦那や子どもたちをこの事件に巻き込まずに済んだんです...」
「コウジさんの死体は腐っていました...腐乱死体になったコウジさんの死体から漏れた腐乱液は2階の床を貫通して1階の天井にシミを作っていました...」
「やめて、そんなこと聞きたくないわ!」
「ミキエさんが我々に依頼してくれなければ、コウジさんはツトムが餓死するまで、ずっとあの悲惨な状態のままだったでしょう、死体とはいえ、あなたの依頼は結果的にはコウジさんの魂を救ったと私は思ってます」
「あなたには所詮、他人事だからそんな綺麗事が言えるんです。死ぬのであれば、父ではなく、弟のツトムのほうが良かったと私は思っています」
「でも結果的には、あなたの依頼がきっかけで、俺はツトムを正常な状態に戻すことができた、彼は今、断罪者収容所で自立生活に向けて訓練を重ねています」
「どうして死刑にできないんですか?ツトムがまた人に迷惑をかけない保証がどこにあるんですか?」
「そんな保証はどこにも、ありません、ただ断罪者の犯罪はたとえ殺人事件でも心神喪失状態ということで、死刑にはなりません」
「あんな弟、死ねばよかったんだ!」
「とにかく、世間はあなたとあなたの旦那さんと子どもたちには同情的になってくれると思います、知り合いの新聞記者にも俺のほうできちんとした事実を報告させてもらいました」
「そう...ですか...すみません、先程はすこし感情的になってしまって...」
「いえ、所詮、他人ですからね...」
柿原ミキエは俺に一礼し
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