暁 〜小説投稿サイト〜
機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第54話:穏やかな午後
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
か理解できたんだな?」

俺がそう尋ねると,ティアナは小さく頷いた。

「じゃあテストしてやるよ。自分が部隊長・隊長・副隊長と俺の6名
 それぞれと1対1の戦闘になった場合,どのように対処するか
 レポートにまとめて提出しろ。他の3人にもそう伝えてくれ。
 期限は今週中だ」

「了解しました」



それから数日して,4通の分厚いレポートが俺のデスクに置かれていた。
2時間ほどの時間を費やして俺はそのレポートに目を通すと,なのはと
フェイトを呼び出した。
しばらくしてなのはとフェイトがやってきた。
なのはとフェイトは部屋に入るなり,俺の顔を見て怪訝な顔をした。

「どうしたのゲオルグくん?なんだか妙に嬉しそうだけど」

「そう見える?ま,座りなよ」

俺はそう言って,ソファセットの方を指した。
なのはとフェイトが向かい合って座ったので,俺はフェイトの隣に座ろうと
すると,フェイトが俺を押しだした。

「ゲオルグはあっち」

そう言って,フェイトはなのはの隣を指さした。

「・・・ゲオルグくんのいじわる」

そう言って,なのはは頬を膨らませる。

「・・・仕事とプライベートは分けようぜ・・・」

俺はそう言って,小さくため息をついた。
俺はなのはの隣に座ると,さっきまで目を通していたレポートを
テーブルの上に置いた。

「それぞれ自分の部下の分について目を通して,本人に返却してやって」

「いいけど,何の報告書?これ」

「俺からあいつらへの宿題の答案だよ。内容は読めばわかるから」

「了解。じゃあ預かるね」

そう言ってフェイトはなのはを伴って部屋を出た。
後に残された俺は,窓から見える夕暮れの景色を眺めた。

「あいつら,ずいぶん成長したなあ・・・」

俺は,自然とこぼれる笑みを抑えることができなかった。


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ