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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第149話
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たセプト=グリモアと、テスタロッサはアルグレスへと変身したセプト=グリモアと対峙した。

「ったく、まさかオルディーネ自身とやり合う日が来るとはな……しかも空の女神によるものだから、言葉通りまさしく”女神(エイドス)による運命の悪戯”じゃねぇか……!」

「偽物とはいえ僕が手にかけてしまった貴方と戦う事は本意ではありませんが……こんな僕の為に協力してくれる兄上やトールズ、そして協力者の皆さん、何よりも僕達を信じてくれている父上やアリシア女王陛下達の為にも何としても乗り越えさせてもらいます……!」

「風よ、女神よ……どうかオレ達に力を……!」

「いや、その女神(エイドス)が僕達が乗り越えなければならない相手なんだが……―――――それはともかく、例え相手が化物揃いでも何としても絶対に乗り越えるぞ……!」

「――――――みんな!確かに相手はどれも強力だけど、”こういう事態も想定した上での援軍は既に手配したから”、今は耐える事に専念して!」

「おおっ!!」

それぞれの相手と対峙したクロウとセドリックは決意の表情で声を上げ、戦闘前の祈りを口にしたガイウスにジト目で指摘したマキアスは決意の表情で声を上げ、トワは仲間達に激励をかけた。

「エ、エイドスさん……幾ら何でもセプト=グリモアによる戦力が過剰過ぎませんか?アルグレスさんを除けば全て初対面ですけど、全て”影の国”の”試練”の相手と同格かそれ以上の実力なのは僕でもわかりますし……あれじゃあ、”オリビエさん達だけでは絶対に僕達の元にすら辿り着けませんよ?”」

「……多分だけど、エイドスが”彼らに示して欲しいエイドス自身の真の意図”の為にもあれ程の相手を用意したのだと思うわ。」

「(フフ、さすが私のご先祖様だけあってクレハさんは既に気づいているようですね。)――――――アインさん、号令を。」

一方冷や汗をかいて表情を引き攣らせながら呟いたナユタの懸念に対して静かな表情で答えたクレハの答えを聞いたエイドスは苦笑した後セルナート総長へと視線を向けて戦闘開始の号令を促し

「ハッ。――――――それではこれより”空の女神”エイドスによる”試練”を始める。――――――双方、戦闘開始!!」

エイドスの言葉に答えたセルナート総長が戦闘開始の号令をかけると、アリサ達はそれぞれ分散してそれぞれの相手へと向かい、戦闘を開始した。



Z組に加えてオリヴァルト皇子達紅き翼の協力者やリベールからの協力者達、そして義勇隊のフルメンバーで挑んだアリサ達紅き翼だったが、セプト=グリモアが変身した相手は1体1体がアリサ達が全員で挑まなければならない”化物”クラスの相手だった為、紅き翼の面々は勝利の活路を見出す事ができず、疲弊や満身創痍の状態に陥っていた――――――
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