暁 〜小説投稿サイト〜
クラディールに憑依しました
ちょっと踏み込んでみました
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ー行為で新聞に晒されるぞ?」
「注意してくださいとは言ってるんですけど…………『まだ安全マージンの範囲内だから平気だ』って」

「そろそろあたしのHPを回復させたいんだけど?」
「了解、次のタイミングでスイッチだ」
「行くわよ――――スイッチ!」


 リズのソードスキルが敵を吹き飛ばし、俺がスイッチで入れ替わり追撃をかける。
 シリカはリズの回復を手伝ってたが…………やっぱり不安そうだな。

 それからアスナの回復も終えて、再びアスナとリズが前衛に回った。


「なぁ、シリカ? そんなに心配ならサチだけでも俺達の狩りに呼んだらどうだ?」
「…………良いんですか? レベルが違い過ぎて立ち回れ無いと思いますけど?」
「大丈夫だよ、『槍を捨てて盾を持ってろ』なんて言わないし、俺とシリカで護りながら戦えば良いさ」
「本当に良いんですか?」
「あぁ――――構わないよな? 二人とも?」


 前衛のアスナとリズに声を掛ける。


「ええ、わたしは大賛成よ」
「あんたも偶には良い事を言うじゃない」
「偶には? ――――奇跡的に、だろ? そこを間違って貰っちゃ困るな」
「普通は『偶には余計だ』って返す所でしょ!? 奇跡的って何よ!?」
「明日はフロア全体に槍の雨を降らすぜ」

「不吉な事言うなッ!? あんたが言うと実際に降りそうで怖いのよ!」
「期待して待っててくれ」
「誰が待つかッ! ――――もう……あたし達は大歓迎だから、今度お泊り会とでも言って誘ってきて」
「はい、ありがとうございます!」


 数日後――――と言いたい所だが、思い立ったがなんとやら、翌日にはシリカが月夜の黒猫団からサチを拉致っていた。

 押しに弱すぎるぞ、サチ。


 第十一層タフトにて。


「あの、今日はよろしくお願いします」
「あぁ、よろしく――――レベルはいくつになったんだ?」
「えっと、二十三になりました」
「ふむ、んじゃ新しい麻痺槍を進呈しよう、二十五層までなら余裕だ、着けられる軽金属装備も更新だな」

「ええ!? あのッ…………これ以上装備を貰う訳には…………」
「良いって、倉庫で寝かして置くよりは、誰かに使って――――誰かを護れるなら、その方が良いだろ? 貰っとけ」
「…………はい…………ありがとうございます」


 メニューを操作してサチに新しい装備を渡す。


「それじゃあ、みんなの準備は良いかしら? わたしは何時でも行けるわ」
「問題無しよ」
「大丈夫です」
「――――よし、行きましょうか……今日はどうやって狩るの?」

「最近考えるの放棄してねーかお前? 全部丸投げされてる気がするんだが?」
「そんな訳無いでしょ、あなたの判断力を試してるのよ」

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