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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第22話:反省は大事ですよ
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の状況報告を聞いてないし,通信記録を見ても
 シャマル宛の状況報告もなし。間違いないよね,シャマル」

「ええ。一度も2人からの状況報告は受けてないわね」

「で,結果として俺は敵と交戦中っていう1秒が惜しい状況にも関わらず,
 応援要請が可能かどうかの状況確認のために,
 シャマルに状況確認の依頼をせざるを得なかった。
 さて,2人とも。弁解があるなら聞こうか」

俺がそう言って2人を見ると,まずティアナが口を開いた。

「状況報告ができなかったのは申し訳ないと思ってます。
 でも,私もスバルもヴィータ副隊長の攻勢を支えるので精一杯で
 そんなことを考える余裕はありませんでした」

「あの,私も同じです。」

ティアナに続いて,キャロが発言した。

「・・・2人とも認識が甘すぎるな。
 前線指揮官への状況報告を”そんなこと”だって?
 お前ら戦場なめてんのか?あ?」

俺が少し声を荒げてそう言うと,フォワード4人はビクっと肩を震わせた。

「それから,スターズ・ライトニング両隊長」

「「はい」」

「部下に戦闘中の命令遵守を徹底をさせておくように」

「「了解しました」」



その後は,各戦域での戦闘について細かい戦技面での議論が続き
反省会は終了した。俺は,部屋に戻ろうとするフォワード4人に
声をかけた。

「なぁお前らさ。ちょっと面白いもん見せてやるから,
 ちょっと俺の部屋においで」

俺がそう言うと,4人はお互いに顔を見合わせてから,俺に向かって頷いた。



副部隊長室に入ると,フォワード4人以外に隊長・副隊長達も入ってきた。

「なんでお前らもいるんだよ」

「ゲオルグが面白いもん見してくれるって言うからな。
 あたしらも見てーと思ったんだよ」

俺がそう聞くと,ヴィータがニヤニヤしながら言った。

「ま,いいけどな。んじゃちょっと待ってな」

俺はモニターにある戦闘の記録を映し出した。

「これは,8年前に行われたある戦闘の記録を図にしたもんだ。
 この戦闘の目的は,洞窟内部にあるテロリストの拠点壊滅だ。
 で,魔導師隊が2個分隊投入された。
 この拠点は事前偵察で2つの坑道でつながっていることがわかっていたんで
 その両方を1個分隊ずつで抑えようって計画だな。ま,ありがちな作戦だ」

俺はそこまで話すと,少し映像を動かした。

「洞窟内部に突入した2つの分隊のうち1つは進んでいくうちに,
 事前の情報には無かった分岐を発見する。だが,その分隊の分隊長は
 指揮官への報告をせずに予定通り,拠点への突入地点へ向かった」

俺はさらに映像を動かす。

「だが,いざ突入を開始すると予想よりも敵の攻勢
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