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まともに相手にしてもらえなくて・・ おまけにブスといわれて
最終章
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・決心したの」私は、涙がこぼれてきて、声が震えていた。

「サダちゃん そんなに充君って・・まさか・・もう、ふたりは・・」

「もうって・・? お母さん 私等 セックスってしてないよ ただ ウチは、一緒に居たいだけ 充君もウチのこと好きだって言ってくれている だけど、結婚の約束をしたわけでも無いし・・今は、一緒の道を歩きたいだけなの それだけで、幸せなの」

「そう・・ だからってー」お母さんは、言葉が出てこなかったみたい。

「紗奈 君の思っていることはわかった けど、大学を卒業してからでも、一緒の道を歩けるんじゃぁないか?」

「嫌! 今じゃぁなきゃーだめなの この1年半 充君と勉強してきて、わかったの 一緒に勉強して、お互い 思っていることが通じ合えるの だから、一緒に歩いて前に進んで行ける 卒業してからじゃぁ意味ないのよ お父さん どうしても、ダメなら 私 家を出ても、自分でやる」

「サダちゃん お母さんネ サダちゃんが受かったって聞いて、誇らしかって・・親孝行な我が子って思ったのよ でも、親の気持ちを無視してるだけなのネ 独りで、なにが出来ると思ってんのよ!」

「そんなー そんなことなんて思ってないよー ただ ウチは・・」私は、たまらず泣き出していた。

「紗奈もバカなこと考えるな 落ち着け だから、こうして紗奈の言い分を聞いているんじゃあないか じゃぁ 2日ほど 待ってくれ お母さんとも話し合ってみる いいな その間に、もう一度 紗奈も考えてくれ 自分の将来のことだからな、感情に流されることのないようにな」

 そして、翌日、両親に呼ばれて、お父さんが

「紗奈 気持ちは変わらないのかー?」

「はい 私の選んだ道です」

「わかった 紗奈 君の思うようにやってみろ お母さんがな 紗奈が自分を信じて幸せを掴みにいくんだったら、親としては反対できないわねって言っている 紗奈が充君を信じているんだったら、お母さんは紗奈を信じるってな だけど、結果がどうなろうと、紗奈はウチの子なんだってこと忘れるなよ 頑張るんだな」

 私は、うれしくてお母さんとお父さんに抱きついて、「お父さんとお母さんの子供で良かったワ」とお礼を言っていた。こうして、私と充君は後期試験で鳥取大学を受験して、揃って合格したのだった。充君は工学部、私は農学部を選んでいたけど、同じキャンパスなので最初のうちは隣で一緒に勉強出来るんだ。

 入学式は各部毎に分散して行われたが、時間が違うだけなので、私は工学部のほうに潜り込んでいたのだ。そして、入学式の時、何人かのお友達が出来た。私は、あのチリチリの髪の毛も少し伸びてきていて、横のほうしか結ばないで、そのままにしていたのだけど、みんなはウェーブがかかってきれいネと言ってくれていた。
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