五河オリジナル/それでも前へ……
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くれたのは主様じゃ。そして今の主様はむくの前では嘘つき、心を閉ざしている。あの時のむくのように」
士道「そっか、今の俺、お前と同じなんだな」
六喰「だから、今度は……」
すると六喰はマキシマムスロットからミカエルメモリを引き抜く。
六喰「むくが……主様の心を開いてやるのじゃ!!」
ミカエルメモリを振りかざし、士道に刺そうとする。
だが、士道は抵抗せず……
胸にミカエルメモリが突き刺さった。
士道「あ……あ……」
六喰「主様……」
士道の心が開かれ、士道の中の十香への想いが解放される。
士道「何で……俺は……救えなかった……」
士道は抱えきれない想いに感情が崩壊する。
士道「あああああああああああ十香!!会いたいよ!!十香!!俺、お前に何一つ残せてないよ!!いっぱい行きたい所、食べたい物、欲しかった物、もっとたくさんのやりたい事、果たせてないよ!!話したい事も、あったはずなのに、お前がいなくちゃ、誰に話せばいいんだよ!!辛いよ、哀しいよ、帰って来てくれよ十香!!ああああああああああああああああ!!」
六喰「主様!!」
号泣し、気持ちを吐露する士道を抱きしめ、語りかける。
六喰「主様、もういい、もういいんじゃ!!一人で抱え込まなくて良い、一人で辛かったじゃろう、でも主様を悪くない、本当に……苦しくて、それでもむくたちのために、ありがとう……」
士道「六喰、ありがとう……俺の為に……」
歪んだ空間の中で心に封じ込めていた感情を解放した士道は六喰の手の中で泣き疲れ、静かに眠るのだった。
その夜
???「どこにいる、メガ・ネ」
一人街の中を徘徊する少女、その目の前に現れたのは……
狂三「ごきげんよう、旧世界以来ですわね、イースナさん」
イースナ「まさか、ここで会う事になるとはな。ナイトメア」
翌朝
士道「なんか、完全に助けられたな」
六喰「ようやくいつもの笑顔に戻って何よりじゃ」
士道「おかげさまで」
すると六喰は士道の腕を掴む。
六喰「どうじゃ、いずれ、主様からむくの初体験を奪うというのは?いつでも良いぞ」
士道「ごめん、それは無理。俺は、十香に自分の初めてを捧げるから」
六喰「叶うと良いな」
士道「ああ、
叶うさ……きっと……」
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