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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜インターバル・中篇〜
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本来の歴史のリィン様がトールズ卒業後に就いた職業”は確か………」

「”トールズ第U分校の新Z組の担当教官”だっけ。」

静かな笑みを浮かべて答えたミルディーヌ公女の答えを聞いたアリサは呆け、考え込みながら呟いたシャロンに続くようにフィーは静かな表情で呟いた。するとその場にいる多くの者達は少しの間黙り込み

「ちょ、ちょっと待て!戦後の事を考えたら、わざわざトールズの”分校”を建てる必要なんてないと思う―――――というかそもそも戦後のエレボニアの財政状態を考えたらそんな余裕はないだろうから、”クロウがトールズのZ組の担当教官”という事になるじゃないか!?」

「た、確かに”士官学院の教官は軍が関係している職業ではある”けど………」

「ニシシ、”落第生”のクロウに”教官”なんてゼッタイ務まらないよね〜♪」

「そもそも卒業に必要な単位を落としたから1年のZ組に参加したクロウに”教官の資格”を取れるかどうかすらも怪しいわね。」

「それ以前にクロウに何らかの科目を教えられる事すらも怪しいですよ。」

「あ、あはは……クロウ君は戦闘能力は高いから、少なくてもサラ教官と同じ”武術・実戦技術”は教えられると思うけど……」

「お、お前達()……!俺だってその気になれば、”トールズの教官”くらい簡単になれるっつーの!」

「そういう事は実際になってから言わなければ、お前の場合は何の説得力もないぞ。」

やがて口を開いたマキアスは表情を引き攣らせて声を上げ、エリオットは困った表情でクロウに視線をそれぞれ向け、ミリアムはからかいの表情で、サラとアンゼリカは呆れた表情で、トワは冷や汗をかいて苦笑しながらそれぞれ推測を口にし、仲間達の反応に顔に青筋を立てて声を上げて反論したクロウにユーシスがジト目で指摘した。



「フッ、ミルディーヌ君の言う通りの状況になれば、もしかしたらクロウ君がセドリックの担当教官になるかもしれないね。」

「アハハ、確かに僕も今年か来年にはトールズに入学するつもりの上できれば皆さんと同じZ組の生徒になりたいと思っていますから、本当にそうなってくれたら僕も嬉しいです。」

静かな笑みを浮かべて呟いたオリヴァルト皇子の言葉にセドリックは苦笑しながら同意し

「知事閣下はC殿を含めた帝国解放戦線の処遇の件についての私の考えについてどうお思いでしょうか?」

「そうですね…………新政府の代表として正直に言うと、彼らが今まで犯してきたテロ活動による罪を考えると寛大過ぎる処遇ですが、彼らがテロリストになった大半の理由は宰相閣下主導による強引な政策が原因である事も考えると帝国解放戦線の登場は私や宰相閣下達当時の政府にも責任がありますし、何よりも戦後のエレボニアの状況を考えれば、あらゆる方面が猫
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