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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜インターバル・前篇〜
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同日、PM3:10―――――



休憩時間になるとアリサ達はエステル達とお互いの近況を報告し合う為にエステル達の所へ向かったティータやアガット達と一端別れた後客室で待機しているオリヴァルト皇子達の所に向かい、ベルフェゴールから聞いたミルディーヌ公女の思惑等について説明をした。



〜エルベ離宮・客室〜



「……そうか。幾らメンフィル帝国軍の災害派遣の件があるとはいえ、駐留軍付きの大使館をオルディスに設立される事は戦後バラッド侯やナーシェン卿とカイエン公爵家の当主争いをする彼女にとっては弱味にもなるのに、一切の反論をすることなく受け入れた点に違和感を感じていたが……まさか、”弱味を逆手に取って彼女にとっての強味”にするとは、さすがはミルディーヌ君。賠償金の件同様、転んでもただでは起きない所か、むしろ利益にしているね。」

「メンフィル帝国の大使館が設立されることで、メンフィル帝国側が異世界の商人達を大使館を設立した地域に誘致する事でその地域に”異世界の商品が集まるという新たな魅力”が付加される事は完全に盲点でした………申し訳ございません、両殿下。本来でしたら既に帝都にメンフィルとクロスベル以外の各国の大使館が設立されている関係で各国の商人達が帝都で商売をしている事実を把握している私が気づくべき事でしたのに……」

「いえ……それに例え気づいてシルヴァン陛下に大使館の設立場所の変更の交渉をしたとしても、シルヴァン陛下――――――メンフィル帝国は大使館の設立場所をオルディスから変更するつもりはなかったと思いますし。」

アリサ達から事情を聞き終えたオリヴァルト皇子は疲れた表情で呟いた後苦笑し、レーグニッツ知事は疲れた表情で呟いた後オリヴァルト皇子とセドリックに謝罪し、レーグニッツ知事の謝罪に対してセドリックは謙遜した様子で答えた。

「その……メンフィル帝国が要求した賠償の件はどうするおつもりなのでしょうか?」

「どうするもなにも、中立のレミフェリアですらも反論を封じられた事もそうだが、戦後のエレボニアの事を考えるとむしろ”エレボニアにとってもメリットにもなる”から、正直何の反論もする事なく受け入れた方がいいんじゃないかと思っているよ。」

「僕も兄上と同じ意見です。肝心の領土割譲が緩和されている件も考えると、ミルディーヌさんも仰っていたように今後の両帝国に対する関係回復の為にも、更なる緩和を望む事で両帝国の我が国との関係をこれ以上悪化させたくありませんし……」

「何の反論もすることなく受け入れたら、泣き寝入りした上エレボニアがメンフィルの食い物にされるって事もわかっているのに、本当にそれでいいのかよ!?」

「口を慎みなさい、アッシュ!あんたの気持ちもわかるけど、殿下達は”国や国民の未来”
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