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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第百十二話 20××年 海
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そんなの知りません」
「ふぇ?」
「理由が必要でしょうか?」
「確かに、何かを好きになるのに理由はいらないかもね」
「私、前にさっきと同じことをお母さんに言ったんです」
「理由が必要かどうかってこと?」
「はい。断罪刀との適合率が低下して、もうすぐ自分が死ぬことに気づいた私はお母さんにあることをお願いしました」
「あること?」
「死ぬ前に好きな人と一緒にいたいって、お母さんにお願いしたんです」
「う、うん...」
「それで、お母さんに私の好きな相手について聞かれました。私の答えを聞いたお母さんは私になぜ、その人のことを好きになったのか理由を聞いてきました」
「その時に言ったんだね」
「はい、私は『理由が必要でしょうか?』とお母さんに言いました」
「そうしたらお母さんは大笑いして、私のお願いを聞いてくれました。そして次の日になったら置手紙を残して家からいなくなっていました」
「じゃあ、アカリさんが家出したのはヤヨイちゃんのせい?」
「そうですよ、お母さんはもうすぐ死んでしまう娘のために、私が死ぬまでのあいだだけ友助さんを私に貸してくれたんです」
「じゃあ、ヤヨイちゃんはアカリさんに許可をもらって、ヤヨイちゃんが死ぬまでのあいだ、俺をレンタルしているってこと」
「はい」
「でも、ヤヨイちゃんさぁ、アカリさんが家にいたころは、ずっと俺によそよそしくなかった?」
「だって、普通、お母さんの再婚相手にアプローチしますか?」
「普通しないね」
「でも、自分がもうすぐ死ぬってわかったら、もう普通じゃないんです。だから、今、こうして友助さんにアプローチしてます」
「でも、それじゃあ、どうしてアカリさんは『ブレイズ』に入社したんだろう?」
「お母さんは『組織』を裏切って、『ブレイズ』に入社して『組織』を壊滅させることで私への罪滅ぼしをしたかったのかもしれません」
そっか、杉本さんもアカリさんも『組織』に所属していたばかりに断罪刀と高い適合率を出した自分の娘であるヤヨイちゃんを『実験体』にするしかなったんだ。
そして、そのせいで、ヤヨイちゃんはこうして今、苦しんでいる。
「そっか、アカリさんは『組織』を壊滅させることで、ヤヨイちゃんを実験体にしてしまった罪滅ぼしをしようとしてたんだね...」
「でも、そんなことしたら、この世界で生きる人々はみんな『怪異』に寄生されて、自殺してしまいます...『組織』の壊滅は人類が『怪異』に負けを認めるのと同じことなんです」
「いいじゃないか、負けちゃっても...」
「え?」
「どうせ人間いつかは死ぬんだ、それなら最初から『怪異』に負けを認めてるのと同じだよ」
「でも『怪異』を『断罪刀』で殺すことで救われる命もあります」
「うん、でもその『断罪刀』で救われる命のせいで、ヤヨイちゃんが
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