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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第9章 解散編
第43話 解散
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ナツたちがスタークとの会合を果たしているころ、フェアリーテイルの地下。ルーメンイストワールの前でも別の人物同士が会合を果たしていた。
アレンはマカロフに対して、自身のこれからの行動とフェアリーテイルの脱退の旨を伝えるために。そしてマカロフはアレンにルーメンイストワールの正体と自身のこれからの行動、そしてフェアリーテイル解体の旨を伝えた。
互いに理由も含め、語らいを進めていた。
「まさか、互いが互いに似たようなことを考えてあるとはな…」
「…まあ、きっとこれが正解なんだと思うぜ…」
マカロフの消えいるような声に、同じくアレンも小さく呟いてみせる。
アレンからマカロフに語られた話は、大きく3つ。
・虚化の制御のために1人で修行を積みたいこと。
・先の黒龍含め強大な敵との戦闘にフェアリーテイルを巻き込みたくないこと。
・ゼレフとのけじめをつけること。
この3つであった。
そして、マカロフからアレンへと語られた話も3つ。
・アルバレス帝国が、ルーメンイストワール…妖精の心臓を狙っていること。
・アルバレス帝国の力は絶大で、フェアリーテイルを存続させれば必ず激しい戦いになること。
・フェアリーテイルの子どもたちを守りたいこと。
この3つであり、アレンが脱退を申し入れた理由とマカロフがギルドを解散させる理由の着地点はどちらも「フェアリーテイルの子ども達を、仲間を守りたい」というものであった。
故に、互いが互いの意思に反対することはなく、逆に尊重する形となったのだ。
「マスターはみんなに訳を話すのか?」
「そうゆうお前さんはどうするんじゃ?」
アレンから発せられた質問を、マカロフはそのまま返すように口を開く。
「…話せねーよな…やっぱ…いや、というより、話しても話さなくてもあいつらが止めてくれるのは目に見えてる…『そんなの関係ねえ』…ってな…」
アレンの言葉に、特に返答をしなかったマカロフであったが、その表情から肯定の意を表する。
「だが、理由はともあれ、解散宣言だけは伝えなきゃならないはずだ…」
「…わかっておるわ…ガキどもを守るためじゃ…心を鬼にするつもりじゃ…」
マカロフは、内に秘めた決意を漏らすようにして言葉を放った。
「…そうか…なら、俺は脱退については、置手紙かなんかで伝えるかな…」
アレンはそんなマカロフの決意を感じ取ったのか、まるですべてを託すかのように口を開いた。
「…お主はそれでよいのか?」
「…あいつらの顔を見て、更に制止させられた日にゃ…決意が揺らぎそうだからな…」
アレンは自信を嘲笑するかのように笑いを漏らす。
「そうか…わしはお主を止めはせん…じゃが、一つだけ条件がある…」
「奇遇だな…俺も同じことを考えてた…」
マカロフの言葉に、アレンが同意見だとばかりに息を漏らす。そして…、

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