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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第9章 解散編
第43話 解散
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「…どういうことだ?」
ラクサスは、低く唸るようにして言葉を発する。そして…
「今日限りをもって、フェアリーテイルを…解散とする…」
マカロフの言葉に、酒場は暫く静寂が支配した。マカロフが何を言っているのか、皆理解できなかったのである。そして、少しずつ先の言葉をかみ砕き、皆の顔が、口が、ワナワナと震えだす。
「じょ、冗談じゃねーぞっ!!」
「なんで解散なんだ!!」
「明日からどうやって飯食っていけばいいんだ!!」
ナツ、ジェラール、マカオが震える声で異議を唱える。
「黙れい!!!わしが解散と言ったら解散なんじゃ!!今後一切、フェアリーテイルの名を口にすることは許さん!!」
マカロフは、そんな皆の反対を押し切るように、魔力を解放して威圧する。その高圧的なマカロフの姿に、皆は酷く怯えたように、そして悔しさを滲ませるようにして表情を曇らせていた。
「…これからは、おのが道を、おのが手で切り開いて行け…」
マカロフは、小さく握り拳を作りながら、そう呟いた。

フェアリーテイルの解散という内容は、瞬く間にマグノリアの街、そして王国へと広がっていき、その内容に王国全土が衝撃を受けたのは言うまでもない。王国、大陸最強の魔導士ギルドの解体。それは日夜話題となり、その後の主要メンバーの経緯など含め、大騒ぎを生んだ。
加えて、その解体前日に、最強の魔導士といわれるアレン・イーグルがフェアリーテイルを脱退していた事実も広がりを見せることになり、先のファースト・ディマイス・ウォーの戦いもあったため、もし先の戦いの強敵たちが街に王国に牙を?いた際にどうなってしまうのかと、王国中が大混乱に陥ったのは言うまでもないだろう。

そして、一度解散という結末を迎えたフェアリーテイルが、四凶大戦の中でも最凶最悪、そして最大と称される戦いを前に集結を果たすのだが、それはまだ遠い未来の話…。
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