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ドリトル先生のダイヤモンド婚式 
第六幕その五

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「昔は違ったなんてね」
「よくあることだよ」
「それは当時の日本とね」
「今の日本も同じだね」
「そういうことよ、いやあの頃の日本は」
 お静さんは遠い目になって言いました。
「色々今と違うわ、けれどいい国だったわ」
「その頃の日本もだね」
「あるものは少なくて今と倫理観は違っても」
 そうした国でもというのです。
「どんどんよくなっていってね」
「テレビとかも普及してきて」
「新幹線のお話を聞いた時は夢みたいだったけれど」
「それが実際に敷かれて走って」
「オリンピック開催が決まって」
 そうもなってというのです。
「実際に開催されて」
「いい時代だったんだね」
「今振り返るとね」
「そうだったんだね」
「ええ、ただ阪神はあの頃からね」
 この野球チームはといいますと。
「面白いチームだったわ」
「昔から華があって」
「人は全く変わっても」
 そうなっていてもというのです。
「昔から華があって何でも絵になる」
「そうしたチームだったんだね」
「あのチームの華は永遠でファンもね」
「永遠だね」
「もう人類の歴史がある限りね」
 それこそというのです。
「華があって愛すべきね」
「そうしたチームだね」
「そうよ、甲子園球場もね」
 阪神の本拠地のこの球場もというのです。
「これからもね」
「あそこにあるんだね」
「そうよ、勝っても負けても」
 どうあってもというのです。
「阪神はね」
「阪神のままだね」
「永遠に愛すべきチームよ」
「当時は阪神、大鵬、卵焼きだったね」
「巨人!?知らないわよ」
 お静さんはこのチームは笑ってないことにしました、実はここにいる皆も先生の知り合いの人も巨人が好きな人はいません。
「あんなチームはね」
「どうでもいいね」
「そう、そしてね」
「阪神をだね」
「これからもね」
「応援していくね」
「そのことはあの頃いえ」
 お静さんは自分の言葉を訂正しました。
「阪神が創設された頃からよ」
「昭和十一年だね」
「あの頃からね」
 まさにその頃からというのです。
「私はよ」
「阪神ファンだね」
「関西の妖怪の殆どが阪神ファンなのよ」
「やっぱり関西だから」
「神戸どころかね」
 この街に収まらないでというのです。
「関西の妖怪の殆どがね」
「阪神ファンだね」
「あと他から来た人が広島とか中日とかね」
「他のチームをだね」
「応援しているわ、そして先生も」
「阪神だよ」
 野球はとです、先生も笑顔で答えました。
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