暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/WizarDragonknight
捕らわれのマスター
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話

「ああ……中々のデカブツだったぜ」
「へえ……」

 トレギアはゆっくりと首を回した。

「それはそれは……君に派遣しておいて正解だったかな?」

 真司は静かに、ムーンキャンサーに捕らわれているアカネを見上げた。
 さっきから何度もムーンキャンサーと戦っているが、皮肉にもムーンキャンサーの防御力により、アカネは外の戦闘を知る由がなかった。

「トレギア……紗夜さんをひどい目に遭わせて、コヒメちゃんを誘拐して、今度はその子か!?」
「おいおい……いいだろう別に」

 トレギアは続いて肩を鳴らす。

「君には関係のないことだろう?」

 その言葉に、真司は更に顔を歪める。
 友奈は真司に並び立つ。すると、真司は静かに告げた。

「友奈ちゃん、トレギアは俺が食い止める。あの子のことは、頼んだぜ」
「分かった!」

 真司はそして、ポケットに入れている龍のエンブレムを翳した。

「止めてみせる……お前が引き起こした、この戦いを!」

 すると、どこかの鏡像から、それは現れた。銀のベルト、Vバックル。それが装着されると同時に、真司は右手を斜めに真っすぐ伸ばす。
 そして。

「変身!」

 虚空より重なる鏡像。
 暗い洞窟内を、鏡の反射する光が照らしていく。
 赤い仮面騎士、龍騎。
 闇が支配する洞窟内を、炎の光が照らし出していった。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ