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ドリトル先生のダイヤモンド婚式 
第二幕その十一

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「それが尊大にならないストッパーになって克服しようと努力するならね」
「それもまたよし」
「先生みたいに謙虚になれるなら」
「いいことだね」
「そういうことだろうね」
「そうした先生なら」
 まさにとです、皆も言いました。
「絶対にだよ」
「いい人が先生を好きになっているから」
「結婚出来るよ」
「だからもういい加減周りを見てね」
「気付いてね」
「周りをだね、誰かいるのかな」
 先生は飲みながら首を傾げさせました。
「実際にね」
「それもすぐ傍にいるかもね」
「先生も驚く位にね」
「そうかもね」
「女の人だね」 
 先生は皆にこのことを確認しました。
「そうだね」
「うん、そうだよ」
「同性婚認めてる国もあるけれどね」
「日本は伝統的に同性愛普通だけれどね」
「この場合は女の人よ」
「そうだよ」
「僕は同性愛は否定しないけれど」 
 それでもというのです。
「個人的に趣味じゃないからね」
「お付き合いするなら女性だよね」
「結婚するにしても」
「男の人は考えてないね」
「そうよね」
「全くね」
 実際にというのです。
「僕としては」
「それなら尚更いいよ」
「先生にいい人おられるわよ」
「絶対にね」
「先生のすぐ傍に」
「そうなるから」
 それでとです、皆で先生に言います。
「落ち着いてね」
「そして自分がもてないとか思い込まないで」
「気のせいとも思わないで」
「それで周り見てね」
「そうしたら気付く筈だよ」
「それでね」
「一度そうしてみるね」 
 実際にというのです。
「僕も」
「お願いしますね」
 トミーも言いました。
「幸せにも際限はないですね」
「うん、人類の進歩と同じでね」
「何処までも、ですね」
「文明は今が充分凄いと思いながらだね」
「進歩し続けていますね」
「そうしたものだね」
「そして幸せもですね」
「お空と同じだよ」
 こうお話するのでした。
「何処までもね」
「上がありますね」
「不幸には際限があるけれどね」
「どん底ですね」
「地獄だってそうだね」
「そうですね、キリスト教の地獄は神曲ですが」 
 そちらのものだというのです、ダンテの作品の。
「一番下には三つの顔を持つ魔王がいて」
「そこからはないね」
「そうですよね」
「仏教でもね」
 先程お話に出たこの宗教でもというのです。
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